◆パ・リーグ　日本ハム５―２オリックス（１３日・エスコンフィールド）

　日本ハムは首位・オリックスを破り、連敗を６で止めた。先発した上原健太投手（２９）は７回２失点でキャリアハイに並ぶ４勝目。同じドラ１左腕で、明大の１学年先輩の山崎福に投げ勝ち「最高です」とお立ち台でとびきりの笑顔を見せた。

　先発同士ではプロ初対決。一段と躍動感の増したフォームで猛牛打線に立ち向かった。「大学時代は似たタイプでいろいろなことをマネて参考にさせてもらった」と先輩への敬意を胸に、最速１４８キロの直球、チェンジアップ、フォークを織り交ぜて８奪三振。「僕との試合では１０勝目を達成してほしくない」と鼻息を荒くしていた男が、無四球の快投で上回った。

　大学時代は同じ背番号を引き継ぎ、リーグ戦期間中は２人で球速も競い合った。「結局同じ１５１キロで、同点に終わった。サチさんが投げると僕も投げたくなって…。勝手にブルペンで準備してずっとアピールしていた。いい先輩です」。今でも尽きない感謝を、この日の１０４球に込めた。

　５戦連続のクオリティースタート（６回以上自責３以下）で１８年以来の自己最多４勝目。１３連敗を止めた７月に続き、再びチームの窮地を救い「最後まで一つでも勝っていきたい」と充実の汗をぬぐった。

（堀内　啓太）

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