◆パ・リーグ　ソフトバンク４―６楽天（１０日・ペイペイドーム）

　楽天は接戦をものにし、３位ソフトバンクとの差を１・５に縮めた。ドラフト１位右腕・荘司康誠投手（２２）が、５回８安打４失点の粘投で自身４連勝を飾った。

　本調子とはいかなかったものの、荘司は価値ある１勝をつかんだ。３回には柳田に高めの直球を右中間席に運ばれるなど４失点。それでも、もう１点もやれない状況下で４、５回は踏ん張った。「今日は勝てば何でもいいかなと思っていたので、一人一人最後まで。そこは切り替えられたかなと思います」。傷口を広げず２イニングを無失点に抑えて救援陣にバトンを渡した。６回以降は宋、鈴木翔、渡辺翔、松井裕のリレーで逃げ切った。

　７月５日のオリックス戦（楽天モバイル）で初勝利を挙げて、則本からは移動用の高級スーツケースを贈られた。太っ腹なエースの心意気がうれしかった。「自分もこれからもっと活躍していって、後輩に何かプレゼントできるようになりたいです」。先輩の気持ちに結果で応えた。

　９日は田中将の乱調で黒星がつき、３連勝はならなかったが、ノルマだったカード勝ち越しを決めた。逆転ＣＳへ、１２日からは敵地で２位ロッテ戦。福岡で勢いをつけ千葉に乗り込む。

（長井　毅）

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