【オリックス】宮城大弥8回無失点10勝 同学年ロッテ・佐々木朗希に初めて勝った

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2023.9.11(月) 05:40

ゲームセットでナインと喜ぶ宮城大弥(中央)。8回1安打無失点で10勝目を挙げた(カメラ・今西 淳)

◆パ・リーグ ロッテ0―2オリックス(10日・ZOZOマリン)

 山本の“ムチャぶり”を実現しそうなオリックス・宮城大弥投手(22)の快投だった。エースが9日にノーヒットノーランを達成。ヒーローインタビューで「あしたも見られると思います」と勝手に予告された。宮城は重圧を力に変え、5回2死まで無安打。8回無失点で、3年連続の2ケタ勝利に到達した。

 初回先頭の荻野を、この日最速の150キロで三ゴロ。直球の威力、制球ともに抜群で、2日連続の大記録を十分に予感させた。だが、5回2死二塁で、岡に初安打となる左前打。快挙を逃し「(試合前に)安達さんから『お前もやれよ』と言われて…。安達さんが悪いです」と先輩にぼやいた。

 山本の偉業は宿舎のテレビで見届けた。「達成を願っていましたけど、(自分に)プレッシャーがかかるので、1安打で完封してくれ、とも思いました」と正直に告白したが、許した安打は1本だけ。山本が42イニング連続自責点0なら、宮城は29イニング連続無失点だ。高卒4年目で3度の2ケタ勝利は、球団では梶本隆夫(54年入団)と米田哲也(56年入団)に続く3人目。過去3戦2敗だった同学年の佐々木朗との投げ合いにも初勝利。「朗希というより、チーム全体としてロッテに勝てたという感じです」と喜んだ。

 3年先輩の山本の背中を追ってきた。「あいさつは何回してもいいからね」と教わったことを実行してきた。大半が2軍暮らしだったプロ1年目の誕生日、寮に大きな段ボール箱が届いた。「そんなに面識もないのに…」。山本からの粋なプレゼントに驚き、そのスーツケースは今も遠征で愛用する。

 2位・ロッテに1点も許さずに2連勝。優勝マジック「10」とし、ロッテ戦の勝ち越しも決めた。土日は19連勝で、最短Vは18日。左右の両輪がいるからオリックスは強い。(長田 亨)

■ノーノー由伸に森から超豪華プレゼント

 ○…オリックス・山本に超豪華なプレゼントが贈られた。9日のロッテ戦(ZOZO)で、史上3人目となる2年連続のノーヒットノーランを達成。一夜明けたこの日、首にはキラキラと輝く金のネックレスが巻かれていた。同僚の森が愛用していたもので「完封したら、あげるわ」と約束されていた。「気合が入っちゃいました。最高です」と完封を上回る快挙につなげた。スマホに届いた祝福のメッセージは200通以上。「すごくうれしかったです」と表情を崩した。

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