【日本ハム】万波中正外野手2安打2打点の活躍も優勝の可能性消滅

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2023.9.10(日) 03:00

5回2死一、二塁、中前適時打を放ちタッチをする万波(右、カメラ・中島 傑)

◆パ・リーグ 日本ハム2―7西武(9日・エスコンフィールド)

 日本ハムは西武に2―7で敗れ、優勝の可能性が消滅した。今季の目標達成こそならなかったが、3試合連続1番に入った万波中正外野手(23)が、2安打2打点と気を吐いた。本塁打争いではトップと3本差、64に伸ばした打点も、トップのソフトバンク近藤との差を10に縮めた。5年目で初のタイトル取りへ、残り試合も死力を尽くしていく。

 3試合連続となった打順・1番で、万波が結果を出した。5回に中前適時打を放つと、7回には右中間へ適時二塁打。「ヒット自体が久しぶりだったんで。それに関しては素直にうれしく思います」。1日オリックス戦以来の安打、8月27日西武戦から8試合ぶりとなる複数安打にそう表情を緩めたが、Vの可能性が消えたことには「情けないなと思いますし、力不足だなと感じます」と悔しさをにじませた。

 「初タイトルを取らせたい」という新庄剛志監督(51)の配慮から、打順が多く回る1番に起用された。今季は8月までに3試合で1番を務め、4月7日のオリックス戦では打点も挙げたが「継続して1番を打つのは野球生活でも初めて」。直近2試合こそ無安打だったが「心意気は本当にうれしく思いますし、何としても結果で応えたい」という思いを、形として示した。

 本塁打、打点ともに5傑以内と、初のタイトルを狙える位置にいる。「どっちも最後まで諦めることはないですし、打点やホームランを打つことが、自分がチームにとって貢献できることだと思うので」。勝利に直結する働きが、自身の勲章につながることは分かっている。「今日の2本をきっかけにしたい」。チームとしての目標は絶たれたが、志高く、万波は前に進んでいく。(砂田 秀人)

 〇…加藤貴は悔いが残った。0―2の3回2死二、三塁から、西武・中村に右中間へ3ランを浴び「自分の中で失投でした」と振り返った。5日楽天戦で先発予定も、雨で2日連続機会が流れ、この日の登板に。それでも「感覚は悪くなかった」と言い訳することはなかった。9敗目を喫した左腕は「今日のような投球ではチームに迷惑がかかる。反省して次に向かっていきたい」と巻き返しを誓った。

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