◆パ・リーグ　ソフトバンク６―８楽天（８日・ペイペイドーム）

　楽天は打線が奮起し、１１安打８得点で勝利。３位・ソフトバンクに１・５差と迫った。

　リードオフマンの勢いが止まらなかった。０―１の２回。暴投で同点にし、なお２死二、三塁。小深田は相手先発・石川の投じた１２３キロのカーブを振り抜き三遊間へ運んだ。遊撃手が追いついたが、俊足を生かし一塁を駆け抜け、決勝打となる適時内野安打。「チャンスで打てたのでよかった。明日につながると思う」と笑顔で汗を拭った。

　５―２の５回には２点適時二塁打、７―６の９回には適時三塁打を放つなど５打数３安打４打点。プロ初の４打点を挙げ打線を引っ張り、石井一久監督も「１番で自分を成長させるためにもいいヒットだった」とねぎらった。

　足でも魅せた。常々「（盗塁王は）狙っている」と話すように、２回の適時内野安打直後の村林の打席では初球で二盗に成功。降雨の影響で本拠地で行われる予定だった５、６日の日本ハム戦が中止になった間には２位の周東に並ばれ、初回には一時単独トップの座は譲ったが「初球からいけたらいこうと思っていた。うまくスタートを切れた」とすぐに追いついた。

　ソフトバンクとの直接対決初戦を制し、Ａクラス入りへ一歩前進。粘り強い姿勢で逆転ＣＳ進出を目指す。

関連ニュース

・【楽天】石井一久監督「最初の大事なところで力を発揮できた」打線が奮起＆救援陣無失点リレーでタカに１・５差
・【楽天】渡辺翔太の台頭、浅村栄斗の活躍で最下位から巻き返しに成功　逆転ＣＳのキーマンは？…青山浩二の一投両談
・【楽天】２戦連続の雨天中止　石井一久監督「ポジティブにしているのは自分たち」
・【楽天】ファームで奮闘中の茂木栄五郎を直撃「今までは恵まれていたことをすごく実感します」
・【楽天】ゲリラ豪雨でスタジアムの一部が浸水　グラウンドコンディションの回復が見込まれず中止