◆パ・リーグ　オリックス０―３西武（５日・ほっともっと神戸）

　オリックス・中嶋聡監督（５４）は淡々と言葉をつないだ。「野球にエラーはありますからね。誰もエラーをしたいわけじゃない。エラー０で年間、終わるわけがないんですから」。今季ワーストタイの３失策。ミスから崩れ、開幕から５戦全勝だった準本拠地・ほっと神戸では今季初黒星となった。

　８回だった。１死から宗が、この試合で２個目の失策。２年連続ゴールデン・グラブ賞の三塁手が珍しく乱れた。４番手・阿部は２死一塁で蛭間に先制の二塁打。続く４番・渡部には痛い２ランを運ばれた。阿部を含めた投手陣は３試合連続で自責０。今の打線には重い３点がのしかかった。

　中嶋監督は「投手も頑張らないといけないし、野手が助けることもある。野手と投手の共同作業になってくると思う」と強調した。勝ち越された直後の８回の攻撃では先頭の宜保が中前打。得点のにおいがする中川圭、森、頓宮の中軸は二飛、捕邪飛、見逃し三振と、らしくない結果に終わった。

　結果として本塁を踏むことができず、今季１３度目の完封負け。直近４敗はすべて無得点という寂しさだ。２位のロッテが勝ち、優勝マジックは１６のままで最短Ｖは１６日となった。「１打席１打席、必死になってやらないといけない」と不振から再昇格したばかりの杉本に一本が出たことは光明だ。スカッと勝てばまた、勢いに乗れる。（長田　亨）

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