
◆パ・リーグ 日本ハム0―1オリックス(2日・エスコンフィールド)
熱投は報われなかった。日本ハム・伊藤大海投手(26)がオリックス戦に先発し、9回2安打1失点、自己最多タイの11奪三振をマーク。打線の援護がなく8敗目を喫したが「腕も振れていたし、いい感じで投げられた」と球団では11年のダルビッシュ有(パドレス)以来となる意地の3試合連続完投を果たした。
この日はWBC日本代表の山本とのマッチアップ。「気持ちも入れていたし、勝負を楽しみながら投げられた」と昨季完封勝ちした相手との侍対決に血が騒いだ。失点は初回の適時打のみ。「いいアクセントになった」と時折腕の位置も下げながら、最速151キロの直球とスライダーを軸に2回以降は1安打も許さなかった。応援に駆けつけた父・清光さんが「格上に燃えるタイプ」と言う通り、球界のエースに闘志むき出しで立ち向かった。
一方、山本は7回までに4度得点圏に走者を背負いながら0行進を続け「要所で1点もやらない姿が改めて日本一の投手だと思った。あげた1点が余計に悔しい」と伊藤。それでも新庄監督は「伊藤君のほうが投球内容は上回っていたような気もします」と拍手した。
先発では3年目で初の2試合連続無四球。奪三振も1年目の21年4月7日・ソフトバンク戦(札幌D)に並ぶ11を記録した。26歳初登板を白星では飾れなかったが「投げたい球が狙った所に投げられている。これに満足せず、またチャレンジの気持ちでマウンドに上がりたい」と背番号17。次につながる116球だったに違いない。(堀内 啓太)