【西武】5月に書類送検の山川穂高、不起訴処分…強制性交疑いも嫌疑不十分 国内FAまであと17日

スポーツ報知

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2023.8.30(水) 06:00

山川穂高

 東京地検は29日、昨年11月に東京都内のホテルで知人女性に性的暴行をしたとして、強制性交の疑いで書類送検されていた西武・山川穂高内野手(31)を嫌疑不十分で不起訴処分とした。地検は理由を明らかにしていない。

 当時20代の女性が被害届を出し、警視庁麻布署が任意で事情聴取するなどして捜査。5月23日に書類送検した。署は起訴を求める「厳重処分」ではなく、判断を検察に委ねる「相当処分」の意見を付けていた。球団は「報道では確認していますが、事実関係は確認中です」とした。

 今回の騒動を巡っては「文春オンライン」が5月11日に報道。球団は翌12日に「総合的に判断し、コンディション的に抹消」と説明して出場選手登録を抹消。以降、山川は埼玉・所沢市の球団施設で3軍の練習に参加してきた。

 注目は今後の処遇について。後藤オーナーは7月10日のオーナー会議後に「山川選手に対する対応は、その(検察の)判断が出てからになる」と説明していた。

 西武グループは近年、コンプライアンス(法令順守)に厳しい姿勢を明確にしている。コロナ禍の20年4月には佐藤龍世内野手(当時23)と相内誠投手(当時26、引退)が不要不急の外出禁止を通達していた中でゴルフのために外出し、車を運転していた佐藤が道交法に違反。8月20日に無期限の対外試合出場禁止、ユニホーム着用禁止の処分を下し、年内で解除された例がある。

 チームは残り29試合でポストシーズンの進出は厳しい状況。山川は国内FA権の資格取得条件を満たすまで17日となっており、球団の判断が注目される。

 ◆山川 穂高(やまかわ・ほたか)1991年11月23日、沖縄県生まれ。31歳。中部商から富士大に進み、2013年ドラフト2位で西武入団。18年、19年に2年連続本塁打王に輝き、22年は本塁打と打点の2冠。23年3月のWBCに出場し、今季は17試合で打率2割5分4厘、0本塁打、5打点。通算786試合で打率2割5分6厘、218本塁打、575打点。176センチ、103キロ。右投右打。背番号3。今季年俸2億7000万円(金額は推定)。

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