ロッテ・小島和哉、ペルドモと種市から教わったスライダーに好感触「すごくいい感じで投げられています」

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2023.8.28(月) 16:12

ロッテ・小島和哉(撮影=岩下雄太)

 「だいぶ悪かった時よりもよくはなっていますけど、無駄な点数があるのであんまり納得はしていないです」

 ロッテの小島和哉は8月、ここまで3試合・20イニングを投げて、1勝1敗、防御率2.25の成績だ。

 前回登板の20日の楽天戦では7回・112球を投げ、3失点だったが、本人は「この前の試合とかも2点取ってもらった後なので、そこは最低でも流れてきにいったら2点で止めないといけないところだった。5回の(逆転打を打たれた)浅村さんのところは配慮が足りなかったというか、もっと慎重に行っても良かったかなと」と初回に2点を先制してもらいながら、5回に3点を失い一時逆転を許したことを反省した。

 続く2-3の6回は二死三塁から辰己涼介を132キロの縦スライダーで三振に仕留め、ピンチを出した。「吉井さんと話をした時にももう少しスライダー改善できるんちゃうかと感じだったので、いろんな人に聞いてみて練習で投げたりして、試合で投げたのは初めてだったですけど、良い感じでした」と、7月30日のソフトバンク戦で初めて投げ、三森大貴を2打席連続で縦のスライダーで空振り三振を奪うなど、オールスター明け、“縦のスライダー”が投球を支える球種の一つになっている。

 「種市、ペルドモさんとかにスライダーを教わってからすごくいい感じで投げられています。それによって前よりもまっすぐに近いカットになりました。真っ直ぐも遅かったので、最近はまた上がってきたんですけど、その辺はスピードも大事な要素かなとちょっと思ってきてはいます。だんだんいい感じに思ったようにで始めたので、そこは良い兆候だと思います」。ペルドモや種市篤暉からスライダーのアドバイスをもらったことで、ストレートやカットボールの球速も戻ってきた。

 これまではどちらかというと、カットボールやチェンジアップを決め球に使うことが多かったが、今季は追い込んでから縦のスライダーなど様々な球種で抑えている。

 「そうですね、いい追い込み方しても、右バッターだったらチェンジアップが絶対頭にあると思うので、チェンジアップをそれでも投げるのか、それを外して違う球種で組み立てるのか。バッターの反応を見て投げている感じなので、いい追い込み方をしても追い込まれたら右バッターは絶対、チェンジアップケアが入ってくる。そこでそれを超えるようなチェンジアップを投げられていたり、相手が意図していない球で打ち取ることが今は悩むところでもあり、うまく生かしたいところだなと思います」。

 オールスター明けは中6日で先発してきたが、29日の日本ハム戦では久しぶりに登板間隔を空けての先発となる。春先の取材で小島は、週頭で先発する際は「できるだけ長いイニングを投げて僕の試合で中継ぎを使わないことを考えていけば後半とか、心置きなく中継ぎを投入できると思うので、週頭で投げる時はいつもよりイニングをしっかりと考えて長い回を投げることを一番に考えてやっていきたい」と話している。完投、完封ができればベストだが、1イニングでも長く投げて、リリーフ陣にバトンを渡したい。

取材・文=岩下雄太

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