【オリックス】2年ぶり7連勝でナカジマジック24点灯も指揮官冷静「あ、そうですか…。」
スポーツ報知
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2023.8.27(日) 05:25
◆パ・リーグ オリックス0―0ロッテ=延長12回規定により引き分け=(26日・京セラD大阪)
パ・リーグ首位のオリックスが2位・ロッテと延長12回0―0で引き分け、リーグ3連覇への優勝マジック「24」を初点灯させた。オリックスのマジック点灯は9年ぶりで、最短Vは9月10日。吉田、渡部ら脇役も活躍する強さを、オリックス担当の長田亨記者が「見た」。
延長12回表を8番手・吉田が無失点に抑えた時点で、負けはなくなり、マジック点灯が確定した。サヨナラ勝ちはできなかったが、ドローでM24。「とにかくゼロで帰ってくることだけでした。去年は優勝をテレビで見る立場だったので」。前日(25日)に25球を投げていた守護神・平野佳がベンチ外。15日ぶりに起用された右腕が、無失点リレーの最後を締めた。
2年前の日本シリーズでチーム最多の5試合に登板したが、昨シーズンは6試合に登板しただけ。今季も13試合目で、重要な場面での登板は少ないが、マジック点灯を決める重要なイニングを抑えた。
2年目の渡部も貢献した。延長10回1死一、二塁、中村奨の左前安打で、本塁に好返球。失点を阻止するビッグプレーだった。「もちろん緊張もしますけど、すごくいい疲れです。試合が終わると『今どこでも寝られます』という感じですね」。7月に1軍に昇格し、この日が18試合目の出場だが、5試合連続の「1番・左翼」でのスタメン起用に応えた。
吉田や渡部のように、全員を戦力とするのが中嶋野球。25日は山足を遊撃で起用した。レギュラーの紅林に疲労の色が見えたと判断し、試合前の練習を免除。代役を任された29歳の伏兵は6回に安打を放つなど3得点に絡む活躍。控えとレギュラーの垣根が極めて低く、起用された選手が活躍するのがオリックスの強さだ。
リーグ3連覇に突き進む中嶋監督は、就任3年目で初のマジック点灯。自身の巧みな采配は「ナカジマジック」と評されるが、優勝マジックには「あ、そうですか…。それしか別に、感想はないですけどね」と全くの塩対応で、とにかく冷静沈着。2年ぶりの7連勝中で、27の貯金があっても、チーム全体に余力がたっぷりとある。(長田 亨)
◆オリックスのマジック点灯 オリックスは過去2年、ともにマジックナンバーが一度も点灯しないまま、シーズン最終戦で優勝が決定。マジック点灯は14年以来、9年ぶり。14年は残り7試合の9月26日時点で最少「6」としたが、ソフトバンクに優勝を奪われて2位。
◆セ・パ関西Vなら 兵庫県を本拠地とする阪神に続き、大阪府が本拠地のオリックスがマジック点灯。セ・パ両リーグで関西が本拠のチームが優勝すれば、1964年の南海、阪神以来、59年ぶり2度目となる。
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