【オリックス】山本由伸7回無失点 山田久志以来51年ぶり2年連続パ・リーグ最速10勝到達
スポーツ報知
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2023.8.2(水) 05:00
◆パ・リーグ オリックス6―2楽天(1日・京セラドーム大阪)
オリックス・山本由伸投手(24)が7回を7安打無失点で両リーグトップの10勝目を挙げ、球団では2014~16年の西勇輝(現阪神)以来の3年連続2ケタ勝利を達成した。2年連続でパ・リーグ最速の10勝到達は、1971、72年の山田久志(阪急)以来、51年ぶり3人目の快挙となった。この日から始まった毎年恒例のイベント「Bs夏の陣」での先発登板も19年から無傷の4連勝。首位を走るチームは3連勝で貯金を今季最多タイの19に戻した。
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山本が真っすぐな思いを口にした。「全員で戦えている結果だと思います」。両リーグ一番乗り、自己最速の15試合目で10勝。2年連続でパ最速の大台到達は山田久志(阪急)以来、51年ぶり3人目の快挙だ。「次に会った時、褒めていただけるような投球ができるように」。レジェンドとの再会を心待ちにした大黒柱が盤石の投球を見せた。
初回2死一、二塁でフランコを空振り三振。初球からフォークを3球続けて奪った。「パワーのある打者なので、しっかり腕を振って空振りが取れるような球を投げました」。5点の援護をもらった6回1死一、三塁でも相手助っ人を三ゴロ併殺。7安打されても、要所はビシッと締めた。
7月25日のソフトバンク戦(京セラD)で4敗目を喫し、21年から続けていた球宴後の連勝は14で止まった。今回は札幌遠征に同行せず、大阪・舞洲で残留調整。山本にとって初心を思い返させてくれる場所だ。「オリックスの若い選手って実は、すごく練習をしてるんですよ」。ひそかな楽しみは、時に育成選手とするキャッチボール。古くなった後輩のスパイクを見れば、そっと新品を贈る気配りの人でもある。
プロ1年目の課題は「どうすれば先発として、5回以上を投げられるか」だった。ファームの試合では先輩のためにイスを並べ、同じ98年生まれの山崎颯らと配球などを記入するのが仕事。眠気防止のアイテムだったブラックコーヒーは、すっかり大好物になった。「何年も連続してプレーするのは、一つ大事なこと。練習の成果かな…」と、球団では西勇輝以来の3年連続2ケタ勝利。「自分が信じて『やる』と決めたことは、やり続けた方がいいよ」といつの日か助言をくれた先輩右腕にも、恩返しをした。
誰にでもある下積みを経て、日本を代表するエースになった。今季初対戦だった楽天にも勝利し、これでパの全5球団から白星をつかんだ。奪三振はロッテ・佐々木朗に及ばないが、防御率1・67、勝率7割1分4厘を含め「投手3冠」。この日から開催された恒例イベント「Bs夏の陣」でも無傷の4連勝だ。
チームを3連勝へ導き、今季最多タイの貯金19に戻した。2位のロッテが敗れたため、ゲーム差も最大の4に開いた。中嶋監督が「2回(乱調を)続けない投球なんじゃないですか」と称賛した背番号18の安定感。首位独走の出発点になりそうだ。(長田 亨)
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