【日本ハム】清宮幸太郎の明暗ー5回6号ソロ、9回逆転サヨナラの場面では二ゴロ併殺…新庄剛志監督変わらぬ信頼

スポーツ報知

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2023.7.30(日) 03:00

5回1死、ソロ本塁打を放ち、ナインに迎えられる清宮(カメラ・橋口 真)

◆パ・リーグ 日本ハム3―4オリックス(29日・エスコンフィールド)

 日本ハムは首位・オリックスに敗れ、連勝が3でストップした。清宮幸太郎内野手(24)は3番・三塁で先発し、5回に5試合ぶりの6号ソロ。相手左腕・山崎福から2戦連発となる豪快弾で1点差に詰め寄り、6試合連続安打をマークした。9回一打逆転サヨナラの場面では二ゴロ併殺に倒れたが、新庄剛志監督(51)は変わらぬ信頼を口にした。

 思わず天を仰いだ。1点を追う9回1死満塁。清宮の放った痛烈な打球は、二塁手の正面に飛んだ。一打逆転サヨナラの好機で二ゴロ併殺。4連勝を逃し「持ってないなって。打ちたかった」と膝に手をついた。

 それでも中盤は、一振りで空気を変えた。2点を追う5回。「完璧でした」とオリックス先発・山崎福の内角チェンジアップを右翼席へ。23日の同戦でアーチを放った左腕に再び一発を浴びせ、6号ソロで1点差に詰め寄った。7回には山岡から右前打。6試合連続安打と好調の24歳に、指揮官も「最後は紙一重。打席内容はめちゃくちゃいい。これからさらに上がってくる」と期待した。

 これで7月は4発目。開幕から高打率を維持しながら、6月時点で本塁打数は2と伸び悩んでいた。故障離脱の影響もあったが、加藤豪からは「日本のパワーヒッター、こんなもんか」と愛あるイジリも受けていた。「あんま気にしてない」と笑っていたが、5本塁打で並んでいた同僚に再び差をつけ「もっと打ちたいっすね」とニヤリ。夏場に突入し、若きスラッガーが“本領”を発揮し始めている。

 チームの連勝は3でストップ。試合後はエスコンの屋根が開放し「超花火大会」と題して約6000発の花火が打ち上げられたが「見ていかない。帰ります。打ちたいです」と球場を後にした。「まだまだ納得いかない打席が多い。そういうのを減らしていきたい」と清宮。勝利に導く一本を、誰よりも渇望している。

(堀内 啓太)

 〇…北海道出身の人気ロックバンド「GLAY」のボーカル・TERUが29日の日本ハム―オリックス戦でファーストピッチを務めた。ワンバウンド投球となり「僕は小、中学校の頃に野球をやっていてプロを目指していた時期もあった。プロの気分で投げたけど“魔物”が住んでましたね」と笑顔で悔しがった。背番号は16年の来場時と同じ901。新球場でのライブにも胸を膨らませ「作戦を練っていつかやりたい。来年30周年なので僕たちの一番大事な北海道を盛り上げていきたい」と話した。

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