【日本ハム】宮西尚生、16年目の新球チェンジアップとの出会いはインスタグラム「あ、できるかも」…中継ぎの流儀 勇往邁進
スポーツ報知
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2023.7.22(土) 05:49
日本ハムの宮西尚生投手(38)が、自ら記す連載「勇往邁進(ゆうおうまいしん)」で、今季から投げ始めたチェンジアップについて明かした。直球、スライダーに続く新球を取り入れた理由を「力から技へのシフトチェンジ」と16年目での新たな試みについて説明。上位浮上を目指す後半戦への決意を力強くつづった。
右打者への対策で後半は左にも使う 今季から新球種のチェンジアップを投げています。回転は真っすぐとほぼ一緒で、右打者の外に逃げていくような落ちる成分を含んだボール。前半戦は主に「右打者に対する配球バリエーションの一つ」という位置づけで使いました。直球、スライダーに続く球種として、ここまではいい感覚で扱えています。
「チェ」との出会いはインスタグラムでした。たまたま流れてきた知らない外国人の方がチェンジアップを投げている動画を見たのが最初です。説明は英語だったので全然分かりませんでしたけど、見た瞬間から「あ、できるかも」という直感がありました。その理由は「ホールド感」。握りはフォーシーム系で、ボールが「抜けそうにない」や「完全に抜けちゃう」という感じが全くなく、グリップ時に安心感があった。オフから試していく内に普通に投げられるようになりました。
今まではスライダーだけで抑えられる自信がありました。一方で、よくベテランに「巧みな技」という言葉が使われるように、年齢を重ねるにつれて投球における「力」と「技」の割合が逆転してくる。今回、新球種を取り入れたのは「技」へのシフトチェンジとも言えるところもあります。
ここまでは対右打者専用の球種として使ってきましたが、後半戦は左打者にも投げたいと思ってます。この時期は疲労との戦いになってきますから、ここを乗り切ってグッと状態が上がるタイミングに合わせて解禁したいですね。
僕の場合はシーズンの「5か月目」が一度、疲労で状態が落ちる時期です。開幕に照準を合わせていて8月にやられてきた例年に比べ、2月のキャンプから「開幕」と捉えて調整してきた今年は6月中旬に疲労のピークが来ました。「6、7月にへばるやろうな」と思っていたので想定通りです。16年間の経験則で、ここから状態が上がっていく感覚があります。後半戦も応援よろしくお願いします。(宮西 尚生)
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