【西武】高橋光成が3年ぶりの完封勝利で6勝目「最高ですね」

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2023.7.16(日) 22:35

完封勝利でナインから手荒く祝福され笑顔の高橋光成(中央) (カメラ・小泉 洋樹)

◆パ・リーグ 西武2―0日本ハム(16日・ベルーナドーム)

 ファンの応援が力をくれた。9回。ドームに響く大歓声を背に、西武・高橋光成はマウンドへ向かった。「イヤ~、あれはしびれましたね。最高ですね。鳥肌が立ちました。また違った力が出たというか、球速も上がりましたし。すごかったです」。最後の打者。マルティネスを見逃し三振に仕留めた120球目はこの日最速タイの154キロをはじき出した。「すごくいいペース配分だったと思うので。また新しい自分というか、またいい形だなとは思いました」。4安打、1四球、6奪三振で2020年9月8日のオリックス戦(メットライフ)以来となる3年ぶりの完封勝利を飾り、笑顔で大粒の汗をぬぐった。

 バックも攻守で高橋をもり立てた。8回2死。石井の中堅フェンスを直撃する打球を、右翼手の岸がすぐさまクッションボールを処理。カットに入った外崎に送球すると、外崎も本塁へ好返球。三塁を回った石井の生還を阻止した。「予想外のクッションだったですけど、しっかりトノさんにつなげて、(好送球を)投げてくれたので、トノさんに感謝しています」と岸は言葉を弾ませた。

 日頃の暑さ対策が猛暑下での完封劇を支えた。守護神・増田とともに40度超の熱湯につかるのが日課。「汗もかけるし、お風呂の中、湿気もヤバイんで、ちょっとでも慣れようとやっています」。この日、所沢市は気温39・4度を記録し、試合開始時も35度、湿度60パーセントの蒸し暑さ。前日、「替えません」と話していたアンダーシャツも結局は3度着替えたほどだったが、イニング間のキャッチボールを省略して体力を温存。バテずに9回を4安打、1四球にまとめた。

 チームも今季初の5連勝で15日ぶりに最下位を脱出。「後半戦はみんなでやり返しましょう」とお立ち台でファンに宣言。巻き返しへ、エースの熱投はまだ続く。

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