オリックス・山本由伸が両リーグ最多9勝目 鳥谷氏は「奥行き」を使った投球術を絶賛

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2023.7.16(日) 07:34

オリックス・山本由伸 (C) Kyodo News

◆ 打者心理を手玉に取る投球に解説陣も脱帽

 オリックスは15日、敵地でのソフトバンク戦に3-2で勝利。先発の山本由伸は8回1失点の好投を見せ、6回4失点で敗れた前回対戦のリベンジに成功した。

 自身2連勝と波に乗ってこの日を迎えた山本は、序盤からテンポの良い投球で6回までスコアボードに「0」を並べていく。2点リードの7回に二死から三森大貴にソロは浴びたものの、8回も続投すると代打の柳町達に中村晃、安打を挟んで近藤健介も三振に斬って役割を終えた。

 その後、チームは9回に1点を加え、裏に山﨑颯一郎が1点は失ったものの最後は宇田川優希が締めてゲームセット。試合後、お立ち台に登った山本は「前回負けてましたし、上位を争っているチームだったのですごく気合が入りました」と胸中を吐露した。


 オールスター戦を前に両リーグ単独トップとなる9勝目を挙げた山本について、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した鳥谷敬氏は「日本のエースですよ」と絶賛。中でも“巧みな投球の組み立て”を好投の要因に挙げる。

 具体的には「早い回までは両サイドにしっかり投げていた。両サイドに投げていくことで、バッターに絞りづらくさせましたね」と振り返りつつ、「バッターがコースを意識しだした時に、カーブやフォークで“奥行き”を持たせて空振り三振を取るようになった」と解説。8回の3三振は序盤とは異なる打者への攻め方がキーポイントになったという。

 最後は「この2つを使い分けているというのは、もう流石ですね」と日本のエースの実力に脱帽した。


 2年連続で投手四冠に輝いており、今季もここまで勝ち星と勝率は規定到達者の中でリーグトップ。防御率と奪三振も2位につけている。

 パ・リーグ3連覇と2年連続日本一を目指すチームにとって、やはり大黒柱の存在は必須。今後もチームを牽引する獅子奮迅の活躍に期待したい。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』



【動画】“流石”の内容でリベンジ成功!/山本由伸の9勝目ハイライト


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