日本ハム・五十幡亮汰 (C) 産経新聞社

◆ 「タッチアップ」か「盗塁」か…？

　日本ハムは13日、本拠地での楽天戦に2－3で敗戦。今季ワーストの7連敗を喫した。

　1点を勝ち越された直後の9回裏。楽天の守護神・松井裕樹から無死一・二塁のチャンスを作って清宮幸太郎が打席に立つと、2球目を捉えた打球は高々と舞い上がってライトへ。

　逆転サヨナラ3ランかと思われた打球は、あと一歩のところで右翼手のグラブの中。ここで三塁を狙った二塁走者と同時に一塁走者の五十幡亮汰も二進を狙ったが、相手の中継プレーに阻まれて痛恨の走塁死。無死一・二塁が二死三塁となり、続く万波中正が空振り三振に倒れてゲームセットを迎えた。


　あと一歩のところで楽天に及ばず敗れた日本ハムについて、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』にて番組MCを務めた野村弘樹氏は「はっきり言って暴走に近い状態でしたね」とやはり9回の攻撃に言及。

　解説者の井端弘和氏は「この当たりだったら一塁ランナーはタッチアップではなく、（打球が）抜けたところで三塁行くとか、もしくはホームまでという場面ですよね」と打球が抜けない限りは動かないケースだと解説する。

　そのうえで、「五十幡選手の脚だったら、一・三塁から盗塁で二・三塁という風な攻めも。この場面は捕手も投げてこないと思うので」と続け、タッチアップではなく一・三塁からの盗塁の方が確率が高かったのではないかと持論を述べた。

　最後も「そういった機転を利かせられれば良かったかなと」と井端氏。次の塁を積極的に狙って行く姿勢は選手たちの間で浸透してきただけに、あとはいかにしてその“応用”ができるか。新庄ファイターズがさらに一歩先へと進むための、重要な課題と言えそうだ。


☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』

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