6月の月間MVPをダブル受賞のオリックスの山﨑福也、頓宮裕真が決意新た
ベースボールキング
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2023.7.11(火) 13:05
頓宮裕真(左)と山﨑福也(右) [写真=北野正樹]
◆ 6月4勝の山﨑と7本塁打、打率.372の頓宮が選出11日に日本野球機構(NPB)から発表された「大樹生命月間MVP賞」で、オリックスの山﨑福也投手、頓宮裕真選手がともに初受賞。
6月に4勝を挙げ、防御率2.33の山﨑は「意識はしたが、いい成績を残した人しかとれない賞なので、素直にうれしい。打ってくれた野手のみなさんにも感謝したい」と端正な顔をほころばせた。
交流戦の打撃成績は5打数2安打、1打点。「打撃は好きですし、交流戦しか打席に立てないので、テンションは上がる」といい、「自然と数字がよくなっているのは、何か(関係が)あるのかな思う」と、投打の“二刀流”が成績アップにつながっているようだ。
印象に残る場面として挙げたのは、6月16日のヤクルト戦(神宮)で、村上宗隆との対戦だという。
3点リードの3回二死二・三塁で迎えた村上を外角高めの150キロのストレートで空振り三振に仕留めたボールが「今までで一番良かった」と振り返る。
好調の要因に挙げたのが、バッテリーを組む若月健矢とのコンビだ。
「球種や配球が今までになく、新たな発見があった。投げ方は変えていないが、配球面が変わり打者の反応が良くなったのかなと思う」という。
後半戦に向けて「このままの勢いでいきたいが、どこかで壁があると思うので、どう乗り越えていくのかをしっかりと頭に入れていきたい」と驕ることなく前を見据えた。
一方、6月に7本塁打、打率.372の頓宮は「チームの勝利に貢献できたことがうれしい」と、いつも通り謙虚な言葉が口をついた。
「これといって好調の要因はないが、交流戦で初めて対戦する投手に対し、受け身にならず自分のスイングが出来たことが良かった」と振り返る。
印象に残る試合に挙げたのは、6月15日の阪神戦(甲子園)での本塁打。1-2の9回、同点ソロを放ち、杉本裕太郎の勝ち越しソロにつなげた場面だ。
首位打者については「気にしていない」といい、「賞に満足することなく、7月もしっかりと結果を残して後半戦に向けて頑張りたい」と、決意を新たにしていた。
取材・文=北野正樹(きたの・まさき)