
オリックス・福田周平外野手(33)が、今季限りで現役を引退することが28日、分かった。主に1番打者として21、22年のリーグ連覇に貢献。今後は野球界を一度離れ、新たなチャレンジをする予定だ。
今季限りでオリックスを退団した福田が、ユニホームを脱ぐことを決意した。10月に来季の契約を結ばないことを通告され、NPBでの現役続行を強く希望。他球団から正式オファーは届かず、8年間のプロ野球生活に区切りをつけた。
「他球団からオファーをいただけなかったのは『福田周平』という選手の価値がないということ。もちろん悔しさはありますけど、現実はしっかり受け止めないといけない」。年をまたぐことなく、潔く決めた自身の引き際。間違いなく、記憶に残る名選手だった。
NTT東日本から17年のドラフト3位で入団。「一番の思い出は1年目のキャンプです。前日にユニホームを着て、鏡を見て…。本当に血が沸き上がりました」と記憶は強く残っている。プロ2年目の19年に主将就任。ガッツあふれるプレーで花を咲かせていった。
21年は主に1番打者として、25年ぶりの優勝に貢献した。22年9月30日のロッテ戦(京セラD)では「サヨナラセーフティーバント」を成功。引き分け以下ならV逸という窮地を救い、リーグ連覇につなげた。地元・大阪出身の生え抜き。ファンの人気も高かった。
今季は背番号1を返上。65番での復活はならず、23試合の出場にとどまった。「監督時代からお世話になった福良GMを始め、感謝しかありません。オリックスの選手でいられて、本当に良かったです」。今後は一度野球界を離れ、第二の人生をスタートさせる予定。黄金期を支えたリードオフマンが、太く短い物語を終えた。
◆福田 周平(ふくだ・しゅうへい)1992年8月8日、大阪府生まれ。33歳。広陵から明大、NTT東日本を経て、17年のドラフト3位でオリックス入団。主将を務めた19年に自己最多の30盗塁。内野から外野転向2年目となった22年にゴールデン・グラブ賞を獲得。通算成績は677試合で打率2割5分4厘、5本塁打、143打点、90盗塁。167センチ、65キロ。右投左打。既婚。
関連ニュース
・【写真】オリのイケメン外野手が美人アスリートと結婚…愛のハグがほほえましい
・【オリックス】福田周平が来季構想外…リーグ連覇を支えた1番打者が選手生活の岐路
・右肘手術で昨季“全休”も「球はえげつない。これはスゴい」 球界OBが絶賛するオリの超素材
・【衝撃】元オリのエース年俸6億円から、通算5億6500万円の減額
・【写真】「どういう繋がり」糸井嘉男氏、吉田正尚ら超豪華メンバー集合ショットがすごい!