◆パ・リーグ　ソフトバンク４―３日本ハム（６日・福岡ペイペイドーム）

　一振りで決めた。３―３の８回１死二塁。柳田は河野のカットボールを振り抜いた。「試合を終わらせるという気持ちでいきました。明日（７日は仙台への）移動ゲームなので」。前進守備の外野の頭を越える右中間への適時三塁打。この日３打点目が決勝打となった。

　リリーフ陣を救う一打になった。登板過多の津森を温存、蓄積疲労でモイネロが２戦連続ベンチ外となるなか、７回の大津、８回の甲斐野がともに１失点して追いつかれた。だが、「打たれるときもあるので」と、主将として３安打で奮い立った。９試合ぶりに就いた右翼の守備では、３回にタッチアップで三塁を狙った二塁走者の江越を好返球で刺した。「何か今日は８歳ぐらい若返ったような気がします（笑い）」。直後の３回の打席で１３号先制２ランと勢いに乗った。

　チームは６カード連続で勝ち越し。貯金を藤本政権最多の１５に伸ばし、２位オリックスとのゲーム差を１・５に広げた。柳田の力で独走態勢に入る。(中村　晃大）

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