◆パ・リーグ　楽天６―１オリックス（５日・楽天モバイル）

　楽天・荘司康誠投手が９度目の先発登板でプロ初勝利を挙げた。自己最多の１１７球を投げ６回５安打無失点と好投。「めちゃくちゃうれしいですね。予想以上にうれしい。しかもホームで勝てたのがなおさらうれしいです」と笑顔で喜びをかみ締めた。

　粘りの投球だった。２回以降は毎回走者を背負う投球となったが、初回の先頭打者・中川に投じた初球でプロ入り後最速タイの１５３キロをマークすると、武器の直球を軸に打線を封じ、ホームを踏ませなかった。

　３―０の５回２死には宗に三塁打を浴びこの日、最大のピンチを作るも、続く紅林を遊ゴロに仕留め無失点。４―０の６回１死では頓宮に四球を与えて出塁されるも、杉本、ゴンザレスから連続で三振を奪いピンチを切り抜けた。右腕は「初回の入りもよかった。途中に走者を溜める場面もありましたけど、粘って、ゼロで抑えられたので勝ちにつながったかなと思う」と自身の投球にうなずいた。

　石井一久監督は「よかったです。いつも強いボールを投げてくれるので。それをうまく安定感を持って６回まで持ってきてくれた」とねぎらいの言葉をかけ「失敗、成功を繰り返してチームの柱になっていってくれれば」と期待を寄せた。

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