西武・渡部健人 (C) Kyodo News

◆ 「バットをうまく使って角度をつけていた」

　西武は1日、本拠地でのソフトバンク戦に5－7で敗戦。劣勢の展開を追いつきながら延長戦の末に敗れたが、光明となったのが「4番・一塁」でスタメン出場して4打数3安打3打点の活躍を見せた渡部健人だった。

　まずは4点を追う4回、四球の外崎修汰を一塁に置いた場面ではフルカウントまで粘って7球目の変化球を捉え、レフトフェンス直撃の二塁打。チャンスを拡大して反撃の1点を呼び込むと、6回の第3打席では今季4号のソロをレフトスタンドへ。点差を2点に縮めた。

　さらに7回二死満塁のチャンスではセンターに運ぶ適時打を放ち、二者が生還して4－4の同点に。チームもこの回一挙3得点で試合をひっくり返した。


　その後追いつかれ、延長戦の末に敗れてしまったものの、若き主砲の奮闘ぶりは同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でも話題に。

　解説者の坂口智隆氏は「今日は本当に4番らしい活躍だった」と開口一番に称賛しつつ、「粘ってツーベースにした内容が良い」と第2打席に注目。「やっぱり持ち味はこの飛距離、長打だと思うんですけど、バットをうまく使って角度をつけていた」とパワーだけではない持ち味を強調した。


　同じく出演した大矢明彦氏も「大分ゲームにも慣れて打てるようになってきた」と語り、試合数を重ねたことで打席での対応力が向上しているとの見方を示す。

　4番に座りまだ日が浅いが、持ち前の打棒でチームを引っ張る3年目・24歳。大矢氏は最後に「（定位置奪取に向けて）今が大チャンスだと思います」とエールを送り、締めくくった。


☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』

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