【日本ハム】郡司裕也が鮮烈デビュー「何が来ても振る」移籍後初打席で山本由伸の154キロ撃ち

スポーツ報知

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2023.7.1(土) 05:00

移籍後初安打となる中前安打を放った郡司裕也(カメラ・岩田 大補)

◆パ・リーグ 日本ハム1―5オリックス(30日・エスコン)

 鮮烈なデビューを飾った。中日からトレードで新加入した日本ハム・郡司裕也捕手(25)が30日のオリックス戦(エスコン)に「2番・DH」で初出場初スタメン。初回に球界のエース・山本由伸から中前打を放ち、移籍後初打席で初安打を記録した。「ホッとしました」。2万5638人から注がれる大拍手が、全身を包み込んだ。

 迷いはなかった。初回1死。郡司は「初球は何が来ても振ると決めていた」と外角154キロを痛烈に中前へはじき返した。この日、1軍に初昇格。試合前練習では新庄監督から「きょう4番ね。ウソウソ、2番」といきなり先発を告げられた。「心臓、止まりそうだった。でも『結果を恐れず、やってほしい』と言ってもらえた」。心は、かつてないほど燃えた。そして見せた名刺代わりの一振り。期待して送り出してくれた指揮官は「アピール完璧。全打席、完璧。雰囲気あった」とベンチを飛び出して記念球を回収してくれた。

 慶大では4年秋に戦後14人目となるリーグ3冠王を獲得。だが中日では4年間で打率2割、0本塁打と苦しんだ。今月19日、トレードが成立。驚きも、さみしさも、悔しさも、全てを感じながら「心機一転、やってやるぞ。結果に関わらず、あとは前を向いてやっていくだけ」と腹をくくって新ユニホームに袖を通した。移籍後は2軍戦で打率4割、1本塁打と猛アピール。球界を代表する右腕から放った鮮やかな一打は、新天地での“開花”を予感させた。

 チームは敗れ、月間負け越しが決定。それでも試合後は多くの報道陣に囲まれ「めちゃくちゃ久しぶりです。ルーキーイヤーぶりかな。話すの好きなので、たくさん囲まれるように頑張ります。(2軍の)鎌ケ谷では1回ヒーローになれた。エスコンでヒーローになりたいと思います」。大卒4年目、25歳で訪れた転機。この“チャンス”を、逃すわけにはいかない。(堀内 啓太)

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