【オリックス】宮城大弥8回0封、同学年・佐々木朗希と3度目対決で初勝利ならずも「自分自身いい投球」

スポーツ報知

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2023.6.28(水) 06:10

8回を投げ、3安打無失点と好投した宮城(カメラ・義村 治子)

◆パ・リーグ オリックス2xー1ロッテ(27日・京セラドーム大阪)

 オリックス・宮城大弥投手(21)は持ち味を存分に発揮した。これまで2敗していた同学年の佐々木朗希との3度目の投げ合い。ライバルが7回1失点でマウンドを降りる中、8回3安打無失点の快投で、初めて長くマウンドを守り抜いた。

 「佐々木朗希というよりかは、自分自身いい投球ができて、結局こういうふうに勝てた。チームとしての勝利だったので良かった」。1点を守る9回に守護神・平野佳が同点に追いつかれ、リーグ単独トップとなる7勝目は逃したが、女房役の森の劇弾で今シーズン4度目のサヨナラ勝ち。チームを最優先する宮城らしい満点回答だった。

 柔よく剛を制す―。その言葉を体現するような投球術だ。佐々木朗が最速164キロを計測した一方、宮城は最遅88キロのスローカーブを織り交ぜた。「タイミング外す意味でも、しっかり森さんと話しながら」。初回先頭を安打で出したが、その後、16人連続アウト。1―0の6回2死満塁の窮地はポランコにフルカウントから4球ファウルで粘られたが、10球目、こん身の直球で三飛にねじ伏せた。中嶋監督も「勝ちをつけてあげたかった」と評価した。

 左腕が力強くゲームをつくり、チームは22日以来の首位に再浮上した。「いい感じで投げられましたし、また明日からの練習で忘れないように一生懸命やりたい」。令和の怪物に“投げ勝った”価値ある今季最多の114球を糧に、さらなる高みを目指す。(小松 真也)

 ◆ロッテ佐々木朗とオリックス宮城の関係 192センチ右腕のロッテ・佐々木朗と171センチ左腕のオリックス・宮城。同学年のライバルで投球スタイルも「剛」と「柔」で正反対だが、実は大の仲良し。19年、ともに高校日本代表に選ばれて親交を深めた。互いにドラフト1位でプロ入り後も、両チームの対戦の際にほぼ必ず試合前に話し込むほど。世界一に輝いた3月のWBCで再び同僚に。佐々木朗が宮城をバックハグするシーンが話題をさらった。佐々木朗が「(宮城は)見た通りの柔らかい感じ」。宮城も「連絡を取ったり、ご飯に行ったり」と話すなど、球界をけん引する2人のじゃれ合いにも注目が集まる。

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