◆パ・リーグ　ソフトバンク３×―２オリックス（２４日・ペイペイドーム）

　大事な場面での不運はキツかった。同点の９回２死、紅林の打席だ。救援失敗ゼロの相手守護神・オスナから大飛球。左翼テラス席フェンスの最上部に当たった。わずか数センチの差で本塁打から二塁打に。続くゴンザレスは左飛に倒れ、勝ち越しのムードはしぼんだ。

　直後にワゲスパックが１死三塁のピンチを招き、中村晃に左前打を許した。今季３度目、ペイペイＤで２度目のサヨナラ負け。「『たら、れば』は、いっぱいありますけどね。（打球が）入っていれば、とか、抜けていれば、とか…」。３カードぶりに負け越した中嶋監督が悔しさをかみ殺した。

　１点を返した３回は２死二、三塁で森が二ゴロ。三森の好守備がなければ、右前へ抜けている可能性のあった打球だ。「相手の守備ももちろんですけど、そこを何とかこじ開けていかないといけない」と中嶋監督。黒星にツキが絡むなら、引きずる必要はない。（長田　亨）

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