「彼も苦しい時間を過ごしてきたと思う」初勝利ならずも力投見せた鷹のスチュワートに解説陣も熱視線

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2023.6.19(月) 07:04

カーター・スチュワート・ジュニア (C) Kyodo News

◆ 「こういった選手がこれから勝ち進む上で必要」

 ソフトバンクは18日、敵地での阪神戦に9-0で勝利しカード勝ち越しに成功。終盤に打線が爆発し3イニングで9点を奪う猛攻を見せ、パ・リーグ2位に浮上した。

 今季初登板を果たした来日5年目右腕のスチュワート・ジュニアは、ヒットこそ打たれるものの連打を許さない粘りの投球でスコアボードに「0」を並べていく。

 同点の4回に前川右京からフェンス直撃二塁打を浴び無死二塁のピンチを招いたものの、大山悠輔と佐藤輝明を連続三振でねじ伏せ二死まで抑える。暴投と申告敬遠も絡み二死一・三塁まで走者を進めたものの、最後は梅野隆太郎を159キロの速球で空振り三振に切って取り、ピンチを脱出した。

 その後は6回一死から安打と四球で一死一・二塁の場面を作った所でこの日はお役御免に。5.1回108球無失点、6安打8三振2四球の内容で白星はつかなかったものの、終盤に打線が繋がりチームは勝利した。

 同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の五十嵐亮太氏は、この日のスチュワートに対して「良かったと思います」と開口一番称賛。

 続けて「もちろん真っすぐの走りっていうのもいいんですけど、全米ドラ1で指名された選手がソフトバンクに来たのにここまで結果が出せなかったという事で、彼も苦しい時間を過ごしてきたと思う」とコメント。

 投球の質もさることながら、大きな注目と期待に応えられずもがいてきた時期を乗り越えつつある部分に特に注視し、奮戦した助っ人右腕を労った。

 また苦しいチームの先発台所事情にも触れつつ「大関選手や藤井選手が怪我で一軍を離脱した中で、こういった選手が出てきたっていうのはチームにとってもこれから勝ち進む上で必要になってくる」と今後の飛躍に期待を込めて語った。

 惜しくも自身初勝利には届かなかったものの、懸命に腕を振りチームの勝利を呼び寄せたスチュワート。ファームで4試合に登板し防御率1.17と結果を残し続けた中で、巡ってきたチャンスをものにした23歳の若武者を解説陣も手放しで讃えた。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』



【動画】スチュワート・ジュニアは今季初登板で堂々の投球!/18日のソフトバンク―阪神戦ハイライト


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