【楽天】小郷裕哉、2試合連発となる3号決勝2ラン「感覚はよかったです」
スポーツ報知
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2023.6.18(日) 04:50
◆日本生命セ・パ交流戦 巨人1―2楽天(17日・東京ドーム)
楽天は小郷裕哉外野手(26)の2試合連発となる3号2ランで接戦をものにした。早川隆久投手(24)が6回6安打1失点にまとめ4勝目をマークした。
芯で捉えた打球が勢いよく伸びて右中間席に吸い込まれた。クリムゾンレッドに染まった左翼席からの拍手がダイヤモンドを一周する小郷に注がれた。「(打った)感覚はよかったです」。0―0の5回2死一塁でカットボールを仕留める3号2ラン。マウンド上のグリフィンが膝から崩れ落ちたように、打った瞬間それと分かる一発だった。
名誉挽回したい一心で打席に立った。3回無死一、二塁の好機ではバントが捕手に捕られて三塁封殺から痛恨の併殺となった。「自分の打点で勝ったというのはすごくうれしいことですけど、あのバントミスというのはチームにとっても痛いミスだと思うので、何なりとこなせるようにしっかりと練習したい」。打った喜びよりも反省の気持ちが強かったのは責任感の表れだろう。石井監督も「レギュラーを取るには、ああいうバントや細かいところを、しっかりと詰めていければ」と、今後の成長に期待した。
昨季は自己最少の10試合の出場にとどまり、一念発起した。オフは同僚の山崎に弟子入りし、合同自主トレを敢行。知識が豊富な先輩の元で試合前のコンディショニングの整え方、体との向き合い方を学んだことで、「毎日のコンディションで『やばいな』と思う日がなくなった。去年までは良い時と悪い時の差が大きかった。これまでは、ただ単に能力だけでやっていたんです」。好不調の波が激しかった昔の自分から“脱皮”できた。
21年に結婚した同い年の妻のサポートにも感謝する。好物は「鶏肉のチリソース」。徹底した食事管理で体脂肪率も15%から11~12%に減少。「間違いなく食事のおかげ」と以前よりも体にキレが出たことを実感する。
「自分のプレーでファンの人たちが笑って帰ってくれたり、勝って喜んでもらえれば」と1軍でプレーする喜びを語っていた小郷。自らのバットで東京Dに足を運んだ楽天ファンを笑顔にする“魔法”をかけた。(長井 毅)
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