【ロッテ】佐々木朗希「ローキの歌」楽しむ4年目の余裕で最速タイ165キロ、7回10K5勝…担当記者が見た

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2023.6.12(月) 05:30

勝利を見届けるとベンチを飛び出してバンザイをした佐々木朗希(カメラ・泉 貫太)

◆日本生命セ・パ交流戦 ロッテ6―5広島(11日・ZOZOマリン)

 ロッテの佐々木朗希投手(21)がプロ最多の109球を投げ、7回5安打2失点、10奪三振で5勝目をマーク。4年目を迎えた右腕の成長を、ロッテ担当の小田原実穂記者が「見た」。

 * * *

 朗希の頬が一瞬、緩んだように見えた。2回の守備開始前だった。

 「ローキ、ローキ、ローキ~、ローキ、ローキ、ローキ~、ローキ、ファ~イ~ティン」

 佐々木朗希がアンバサダーを務めるロート製薬のおなじみのCMメロディーに合わせ、「ローキの歌」が球場内3つのビジョンで放映された。通常のCMではハトが社屋から飛び立つが、カモメがコラボされる特別バージョン。マウンドにいた朗希は思わず左翼ビジョンを振り返り、「全部は分からなかったけど、スタジアムの笑い声に負けないように(投球)してました」と笑った。

 昨季までなら、ここまでの余裕はなかっただろう。プロ4年目。投球にも進化と余裕が見られた。勝負どころの5回には日本人&自己最速タイの165キロを計測したが、序盤の無走者時は150キロ後半とセーブ。1年間を戦うため、ギアの入れ所も自在になってきた。4日の阪神戦(甲子園)で自己最多5四死球が響き初黒星を喫した反省を生かし、1四球。7回2失点10Kで5勝目を挙げた。

 試合前までの雨の影響で「湿気ある中で思うようにいかないところもあった」とボールの扱いが難しい中、フォークを直球と近い割合で投じ、ストライク先行と的を絞らせない投球を両立。7回は「自分で点差を縮めたので自分で行って抑えないとふさわしくない」と続投を志願するなど、柱としての自覚も備わってきた。

 チームは連勝で首位をキープ。肉体の成長に加え、心の余裕も生まれた4年目。ビジョンに映ったカモメのように、朗希はここからさらに、鮮やかに羽ばたいていく予感がある。(ロッテ担当・小田原 実穂)

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