◆日本生命セ・パ交流戦　日本ハム２―３広島（６日・エスコンＦ）

　執念と「こだわり」が実った。５回２死二塁、日本ハム・加藤豪の打球は一、二塁間へ転がり、堂林が横っ跳びで好捕。ベースカバーの大瀬良との競争を「審判が見やすい（判定しやすい）から」と米国時代から多用するヘッドスライディングで制した。初の内野安打でデビューから出場９戦連続安打とし、ドラフト制後（６６年以降入団）のＮＰＢ新人最長記録をさらに更新。７回にも右前へ運び、今季５度目のマルチ安打だ。

　こだわりの験担ぎも続く。１軍昇格からバッティンググラブを洗わずに着用し「くさいですけど変えられない」と連続安打の“感触”をキープしている。３６打数１５安打で打率４割１分７厘の新人に新庄監督は「ゾーンに入っている。今は何もいうことない」。５０年に伊藤利夫氏（近鉄）がマークした２リーグ制以降の新人記録まであと「１」。逆輸入ルーキーの快進撃は止まらない。（内田　拓希）

◆記録メモ　ルーキーの加藤豪（日）がデビューから９試合連続安打。５０年の２リーグ制以降、新人がデビューから９試合以上の連続安打は、１０試合の５０年伊藤利夫（近鉄）、９試合の１５年小田裕也（オ）に次いで３人目。

　この日の加藤豪は３打席目に安打。３人の連続試合安打期間中の初安打の打席は（最終はその試合最終打席で初安打）

初安打打席（１）（２）（３）（４）＝最終

伊藤　利夫　６　　３　　１　　０　＝２

小田　裕也　４　　３　　２　　０　＝０

加藤　豪将　３　　３　　２　　１　＝０

　伊藤は代打の１打席のみの試合が２度あったが、それを除くと、最終打席でつないだケースはなく、いずれも早い打席で結果を出して、連続試合安打を伸ばした。過去２人の連続安打が止まった試合では、伊藤が４打席ノーヒット、小田が５打席無安打とチャンスを生かせず。加藤豪が７日の試合でも早い打席で安打を放ち、２リーグ制後の最長に並べるか。（福山　智紀）

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