【オリックス】山本由伸が8回0封で復活4勝…発熱明け中16日も広島戦13連勝導いた

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2023.5.31(水) 05:15

8回、声を上げて打球を捕りにいく山本由伸(カメラ・義村 治子)

◆日本生命セ・パ交流戦 オリックス4―0広島(30日・京セラドーム大阪)

 オリックス・山本由伸投手(24)の思いはシンプルだった。「絶対勝つ、という気持ちで準備してきました」。発熱を伴う体調不良から復帰し、今季最長となる8回を無失点で4勝目をマークした。広島戦は通算5試合で3勝、計25回を自責点1。2年ぶりの交流戦優勝を目指すチームを18年から同カード13連勝に導いた。

 19年以来、自身2度目となる交流戦開幕投手。「初対戦なので、相手の反応を見ながら」と丁寧に立ち上がった。菊池、西川、秋山と“侍経験者”を退け、2回までオール空振りで4者連続三振を奪った。試合前のブルペンはいまひとつ。女房役・若月の好配球もあり、珍しく左打者へのカットボールも生かした。唯一のピンチだった4回1死二塁も難なく切り抜け、中16日のマウンドで散発2安打。無四球で三塁も踏ませなかった。

 20日の日本ハム戦(京セラD)先発を回避。前夜は39度近くまで体温が上がった。やや回復した当日朝はエネルギー補給のためのうどんを口に運び、直前まで登板の可能性を探った。「ギリギリ無理かな…」と苦渋の決断とともに、代役となった竹安には「お願いします」とメッセージを送信。「すごく迷惑をかけたので、勝って何とか取り返せたら」と右腕を振った。

 首位・ロッテとのゲーム差は1・5のままだが、今季最多タイの貯金8。通算200勝に王手をかけた中嶋監督も「いいペース配分かな。100(球)ぐらいで収めたいと思っていた」と101球の快投にひと安心した。「体調管理にしっかりと気をつけて、お過ごしください」とお立ち台で自戒を込め(?)ファンに呼びかけたエース。大きな分岐点となりそうな1勝だ。(長田 亨)

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