【西武】渡部健人、おかわり代役ぽっちゃり系4番が連敗脱出導く同点打…本拠初お立ち台に「気持ちいい」

スポーツ報知

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2023.5.29(月) 05:29

5回1死一、二塁、同点の左前適時打を放つ渡部健人(カメラ・佐々木 清勝)

◆パ・リーグ 西武3―2オリックス(28日・ベルーナドーム)

 本拠初のお立ち台「気持ちいい!」本拠地で初めてのお立ち台。西武・渡部健人内野手(24)は、360度から注がれる拍手と歓声に「気持ちいいです!」と、まん丸い顔をほころばせた。2年ぶりの1軍昇格だった前日から、いきなり4番を任された。フルネームにちなんだ愛称「ベッケン」が、1点差の5回1死一、二塁で同点打。今季初打点で貢献。チームの連敗を4でストップさせた。

 中村、山川に続く“ぽっちゃり系”大砲と期待されて20年ドラフト1位で入団も、1年目は出場わずか6試合。昨年は2軍生活が続いた。勝負をかけた今年も「追い込まれたら何とか(バットに)当てようという感じになってた」と、キャンプやオープン戦でのアピールに失敗。開幕1軍を逃した。

 山川が「総合的に判断しコンディション的に」、中村が右外腹斜筋損傷と、両先輩の相次ぐ離脱で巡ってきた代役4番。当然、チャンスで打席が回ってくる。走者を置いて2打席凡退した後の同点機。空振り2つであっという間に追い込まれた。それでも「中途半端な空振りはやめよう」と、3球目の直球を振り抜いて左前に運んだ。

 前日から試合前の昼食がのどを通らず、イニング間におにぎりをかじって116キロの巨体にエネルギーを補給。初めて体験する緊張と重圧を乗り越え、気持ちいいお立ち台にたどり着いた。新主砲は「今日と変わらず、大事な場面で一本出せるようにしっかりやっていきたい」と、交流戦でもフルスイングでヒーローの座を狙う。

 ◆渡部 健人(わたなべ・けんと)1998年12月26日、神奈川県生まれ。24歳。横浜商大高から1年冬に日本ウェルネスに転校。桐蔭横浜大では通算45本塁打を放ち、2020年ドラフト1位で西武入り。1年目にイースタンで本塁打、打点の2冠を獲得した。昨季までの1軍成績は6試合で16打数1安打、1本塁打。身長176センチ。体重は公称115キロを大きくオーバーしたため、栄養士の指導でダイエットに取り組み、現在116キロ。右投右打。年俸1200万円。

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