西武の愛斗 (C) Kyodo News

◆ 待たれるのは“あの男”の復調

　西武は26日、本拠地でのオリックス戦に1－4で敗れ3連敗。打線がオリックス投手陣の前に散発3安打に抑え込まれ、最下位とのゲーム差は「1」にまで迫っている。

　先発の松本航は2回まで打者6人に抑える上々の立ち上がりを見せたが、3回に突如乱れ2本の本塁打を浴び3点を先制されると、5回には失策が絡み更に1点を献上してしまう。

　味方打線の援護が待たれる所だったが、こちらも相手先発の山岡泰輔に3回までパーフェクトピッチングを許すなど苦しい展開に。故障から復帰した源田壮亮が6回に適時打を放ち1点を返したものの、結局これがこの試合唯一の得点となり試合に敗れた。

　26日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演の田尾安志氏は、不調に苦しむ西武の懸念事項として“1番打者の不在”を指摘。

「パ・リーグの1番バッターって、2打席目からランナーを置いた打席が多いじゃないですか。それを考えると、クリーンナップを打てるくらいのバッターを1番に持ってきて良いと思うんですよ。そこに持ってくると他が薄くなるとは分かるんですけど、やっぱり“最初のバッター手ごわいぞ”っていうのを持ってくるだけでも僕はプレッシャーかけられると思うんですよね」と打線の迫力を増す為に、1番に中軸を担うような強打者を置くメリットを語った。

　番組MCを務めた高木豊氏から候補を尋ねられると、ここまで主に3番打者を務める外崎修汰をプッシュ。しかし続けて「愛斗が一時バーンと打ってましたからね…だからとにかく愛斗に調子を戻してもらって、1番でガンガン振ってもらうと、またノッてくるんじゃないかなと思いますね」と締めくくった。

　愛斗はここまで打率.240に42安打（パ・リーグ10位）とまずまずの活躍を見せているが、5月に入って開幕直後の勢いに少し陰りが見えている。“1番不在問題”とチーム上昇に向け、この男の復調を待ちたい。

　☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』

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