【西武】源田壮亮が“今季開幕戦”で適時打も「悔しいですね。負けたので」

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2023.5.26(金) 22:06

6回2死二塁、左前に適時打を放つ源田壮亮 (カメラ・佐々木 清勝)

◆パ・リーグ 西武1―4オリックス(26日・ベルーナドーム)

 “開幕戦”は白星で飾りたかった。3月のWBCで右手小指を骨折し、戦列を離脱していた西武・源田壮亮内野手にとっての今季初戦は惜しくも黒星。「悔しいですね、やっぱり。負けたので。それが一番ですね」。本拠地で源田コールを受けた喜びよりも、悔しさが口をついて出た。

 復帰直前はイースタン・リーグに5試合、遊撃で先発出場してこの日に備えたが、名手でも初戦は難しかった。5回1死三塁。前進守備を敷くと、紅林の放った強く難しいバウンドのゴロをはじいた。シーズン最初の打球処理が適時失策になっても「エラーっすね。悔しいですね。投手に申し訳ないです。捕らないと」と言い訳はない。その分を取り返すとばかり、4点を追う6回2死二塁で山岡が投じた内角低めへのスライダーを逆らわずに左翼線へ。今季初安打が適時打となり「とにかく食らいついていこうと思って、いいところに落ちてくれました」と一塁上で力強く右腕を振り下ろした。

 完治を目指して開幕から約2か月、リハビリに徹してきたが、ケガをしたという後悔はない。「球団も全力で行ってこいという風に送り出してくれて結果的に世界一にもなれましたし、一切後悔はないです」と言い切った。試合前には侍ジャパンを率いた栗山英樹氏から連絡があったという。「迷惑をかけてしまってゴメンということと、今日からまた野球界のためによろしくお願いしますという風に連絡をいただきました」と感謝した。

 チームは今季5度目の3連敗で借金は最多の7にふくらんだが、松井監督は「主将というのもあるでしょうし、ゲンが元気な姿で戻ってきてくれることがチームにとっても一番大きい。存分にその姿を見せてくれた」とうなずいた。源田も落ち込むことはない。「ライオンズファンの方にはたくさん心配もかけたので、取り返せるようにやるだけです」。源田の力を見せるのは今しかない。

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