【日本ハム】今季初4連勝に新庄剛志監督「使い方がいいんです」神采配ズバリ…新ユニ5勝目で継続ノルマあと1勝

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2023.5.21(日) 06:00

ベンチ前でナインを迎える新庄剛志監督(奥左端)ら(カメラ・渡辺 了文)

◆パ・リーグ オリックス3―5日本ハム(20日・京セラドーム大阪)

 日本ハムがオリックスを破り、今季初の4連勝を飾った。新庄剛志監督(51)が1番に起用した野村佑希内野手(22)が、2回に決勝の2点適時二塁打。スタメンに抜てきした細川凌平内野手(21)と中島卓也内野手(32)も今季初の適時打を放つなど、起用が次々と的中した。指揮官が「使い方がいいんです」と自賛する“神采配”がまたも決まり、パリーグ最速の5月10勝。借金を3まで減らした。

 鋭い打球が右中間を抜けると、歓喜に沸くベンチで新庄監督は小さくうなずいた。2回1死一、二塁。野村が高め直球をはじき返し、決勝の2点適時二塁打。2試合連続途中交代と精彩を欠いていた野村の一打に「下を向く気持ちが、正面になったんじゃないかな」と優しい笑みを浮かべた。

 期待をこめたメッセージを送ってきた。19日の試合前練習では、不振の大砲へメジャー時代に使用していたローリングス社製の赤いバッティンググラブを贈った。試合でも「初回から引っ張って行ってほしい」と1番起用。野村は「開き直って自分のスイングをしよう」と4回にも左前へ運び、10日のソフトバンク戦(ペイペイD)以来のマルチで応えた。

 “神采配”は続いた。6回には11戦ぶりスタメンの細川、9日に初昇格した中島がともに今季初の適時打で突き放した。18、19日は途中出場の選手が決勝打を放つなど起用が的中し続ける指揮官は「使い方がいいんです」と会心のドヤ顔。「日替わりヒーローをつくっていく」という意図通りの理想的な展開だった。

 采配の下地に去年の「トライアウト」がある。昨季は故障者1人を除く支配下全選手を起用し、143試合で143通りの日替わり打順を編成。野村は「いろいろな経験をさせてもらった分、試合に入りやすくなっている。今日は1番でしたけど、驚かなかった」と明かし、最下位から一度も抜け出せなかった昨季との違いを「ボスが勝ちにいっていること」と断言した。

混パの主役へ 新庄監督自らデザインしたド派手な新ユニホーム着用試合は計5勝2敗となった。継続ノルマとして設定した「6勝2敗」に王手も「一生の思い出の一つとして取っておきます」とあくまで野球に集中する指揮官。パフォーマンスでなく結果で、混パの主役になる。(内田 拓希)

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