メルセデス [写真＝北野正樹]

● 日本ハム　2 － 5　ロッテ ○
＜8回戦・エスコンF＞

　ロッテは敵地で逆転勝ち。C.C.メルセデスが移籍後初勝利を手にし、巨人時代の昨季から続いていた連敗を「9」でストップした。

　中7日で今季6度目の先発マウンドに上がった左腕は、2回に右足へ打球が直撃するアクシデントがあったものの、味方の失策絡みによる2失点に抑える尻上がりの好投。6回86球を投げ、4安打1四球、自責点0にまとめた。

　左腕・メネズと相対した打線は、2点ビハインドの3回に和田康士朗、友杉篤輝に加え、井上晴哉も盗塁を決めるなど、足を絡めた攻撃で逆転に成功。タイムリーヒットは2番・藤原恭大が3回に放った内野安打1本だけだったが、犠飛2本、スクイズ1本と地道にリードを広げた。

　主導権を握った終盤の3イニングは、ペルドモ、澤村拓一、益田直也の必勝リレーが無失点でつなぎゲームセット。メルセデスに2022年6月4日のロッテ戦（東京ドーム）以来、自身17試合ぶりの白星が記録された。

　長らく白星から遠ざかっていたメルセデスは、試合後のヒーローインタビューで「本当に嬉しい。たくさんのファンの前で勝つことができて良かった」とファンに移籍後初勝利を報告。「長かったんですけど、常にポジティブに考えていました。いつか勝てると信じてこの日を待っていました」と喜びを噛み締めた。