◆パ・リーグ　楽天７―３オリックス（１１日・楽天モバイル）

　楽天は岡島豪郎外野手（３３）の先制ソロをきっかけに打線に火が付いた。１０安打７点を奪い連敗を３で止め、則本昂大投手（３２）に今季初勝利を贈った。

　心地良い打球音が鳴り響く。岡島の打球は高々と舞い上がって左翼席に吸い込まれた。０―０の２回先頭。黒木の直球を捉えた。「結構感触は良かったんで、頼むと思いながら走っていました」。願いは通じた。

　決勝の３号ソロは則本に今季５試合、２８イニング目で初の援護点にもなり「ノリ（則本）にはいつも厳しい展開で投げてもらっている。そういう思いは野手全員にあったし、何とか今日はノリに勝ちを、という思いでした」。言葉に安ど感がにじんだ。

　１３年の日本一を知る男は力強く言った。「チームは今は順位が見ての通り厳しい状況ですけど、だからといって僕らのやることは何も変わらない。上を目指してやっていくだけですし、シーズンを通して戦っていたら、こういう時期がくる。ここを乗り越えてチーム全体で上がっていきたい」。連敗を３で止め、借金は６。タケローのアーチが快進撃の狼煙（のろし）となるか。（長井　毅）

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