【オリックス】山下舜平大、20回1/3無失点 自己最悪被安打6も「悪い中で抑えるのが先発」7回0封3連勝

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2023.5.6(土) 05:15

ニックネームの「ペーター」が記されたユニホームで力投する先発の山下(カメラ・馬場 秀則)

◆パ・リーグ オリックス6―0西武(5日・京セラD大阪)

オリックス・山下舜平大投手(20)は西武戦(京セラD)に先発し、7回6安打無失点、8奪三振で開幕3連勝。連続イニング無失点を20回1/3とし、防御率は驚異の0・37となった。

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 大人になりたての山下がまた成長した。「苦しい場面が多かったけど、いいところで抑えられてよかった」。7回を無失点で無傷の3勝目。この3連戦は「Bsオリっこデー」で、「こどもの日」はチームにとって7年ぶりの勝利だ。カタカナのニックネーム「ペーター」を背中につけた20歳。ちびっ子ファンに白星を届けた。

 自身の連続イニング無失点も20回1/3に伸ばし、ロッテ・佐々木朗が今季、開幕からマークした20回を超えた。95球のうち、自己最速タイの158キロを9球計測したが「直球を普通にはじかれていた」と冷静に分析。捕手の森と「どうしましょう」と話し合い、4月23日の西武戦(京セラD)で63・7%だった直球の割合を52%に減らした。

 初回は愛斗、外崎から空振り三振。前回対戦で4球しか投げなかったフォークで奪った。「こういう時にカーブやフォークで試合をつくれれば。悪い中でゼロに抑えるのが先発の仕事」。2回2死満塁をしのぎ、3回2死では外崎に初の三塁打も浴びた。被安打6がワーストでも、開幕から得点圏での被打率0割。シンプルな「ナカジマ」のユニホームで指揮した中嶋監督も「よくまとめたなと思う」とねぎらった。

 4日までは地元・福岡遠征に同行し、母・美智代さんの手料理を堪能した。「野球のことを考えているのが一番、面白いです」。とはいえ、ちょっとした息抜きがゲームのマリオカート。オンラインで世界中のユーザーと交わり、また別の対戦を楽しんでいる。

 チームの貯金も最多の6に戻した。中10日をベースに起用する指揮官も「外さなくてもいいようになるのは(シーズン)後半かもしれない」と、勝負どころでの中6日解禁を視野に入れた。190センチ。身長が止まるサインと言われる骨端線も「まだ閉じてない」とドクターから驚かれている。規定投球回には3回2/3足りないが、防御率は驚異の0・37。引き出しを増やし、まだまだ駆け上がる。(長田 亨)

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