【日本ハム】万波が決勝の5号ソロ「格別な勝利。最高の一本だった」

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2023.5.5(金) 03:00

7回1死、万波が左中間へ先制ソロ本塁打を放つ

◆パ・リーグ 西武0―1日本ハム(4日・ベルーナD)

 日本ハムは西武に完封勝ちし、今季初の2カード連続勝ち越しを決めた。「5番・一塁」で先発した万波中正外野手(23)は7回に決勝の5号ソロ。チームトップに躍り出る5試合ぶりの一発で、今季初先発で「教授」と慕う北山亘基投手(24)を援護した。最下位脱出へ、5日からは本拠地で5位・楽天と直接対決に挑む。

 すさまじい打球音が敵地に響き渡った。両軍無得点の7回1死。万波は西武・松本の外角145キロ直球を弾丸ライナーで左中間席へ。推定135メートルの特大弾は緊迫の投手戦の均衡を破る5号ソロ。1―0での勝利に導き「格別な勝利。最高の一本だった」と拳を握った。

 援護したかった。今季初先発で6回無安打0封と快投した1学年上の北山とはプライベートでも仲良し。研究熱心な先輩を「教授」と慕い「トレーニングにすごく詳しいし、気になったことはまず北山さんに聞く」。だからこそこの日は「勝ちをつけたかった。何とかしたい気持ちだった」。思いを込めた一撃は価値ある決勝弾。自らの手で今季初勝利をプレゼントした。

 開幕前の3月20日には万波の運転でドライブへ。モアイ像で知られる札幌市内の真駒内滝野霊園を2人で訪れ、リフレッシュした。先発調整を経て今カードから1軍に合流した右腕とは「また一緒に頑張りましょう」と誓い合っていた。直近5戦は19打数2安打。2点差で敗れた3日は9回2死一、二塁の好機で空振り三振に倒れた。その悔しさも晴らし「苦しさがあった中で出た一本。完璧」とうなずいた。

 新庄剛志監督(51)も「ナイスホームラン」と褒めた一発で、打点はリーグ2位タイの18打点に。高卒5年目で完全覚醒の待たれる23歳は、5位・楽天との直接対決に向け「ようやくいい当たりが出た。挽回できるよう頑張りたい」。5試合ぶりによみがえった豪快な一振り。この一打が、復調のきっかけになるはずだ。

(堀内 啓太)

 【2軍戦で石井実戦復帰】左肩甲下筋肉離れで戦列を離れていた日本ハム・石井一成内野手(28)が5日のイースタン・ヤクルト戦(戸田)で実戦復帰することが4日、決まった。実戦での出場は4月9日・オリックス戦(京セラD)以来となる。

 昨季はチーム3位の102試合に出場し、7年目の今季は春季キャンプからアピールを続けて開幕スタメンを奪取。1軍ではここまで9試合で打率・080、2打点、無失策で、4月10日に出場選手登録を抹消されていた。早期の1軍復帰を目指し、実戦感覚を養う。

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