楽天、ようやく今季初の連勝 ドラ1荘司の初勝利消えるも延長10回に西川V打
ベースボールキング
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2023.4.30(日) 18:57
楽天・石井一久監督(撮影=ニッポン放送ショウアップナイター)
● 西武 6 - 7 楽天 ○<6回戦・ベルーナドーム>
楽天は2点リードの9回に追いつかれたものの、延長10回までもつれた接戦に勝利。ようやく今季初の連勝をマークし、4月を9勝14敗の5位で終えた。
黒星デビューとなった22日の日本ハム戦(楽天モバイル)から、中7日で2度目の先発マウンドに上がったドラフト1位の荘司。初回はテンポ良く3者凡退スタートを切ったが、4点を先制してもらった直後の2回は先頭の4番・中村にプロ初被弾となる左越えソロを浴びると、その後も内野安打と適時三塁打を許し2点目を失った。
なおも無死三塁のピンチだったが、粘る7番・児玉、続く古賀を狙い通り連続三振斬り。最後は9番・金子を右飛に退け3失点目は防いだ。プロ初勝利投手の権利がかかる5回は二死から四球と連打で二死満塁のピンチを招いたが、最後は6番・呉念庭を空振り三振に仕留め、5回107球、7安打2失点、7奪三振2四球の粘投で降板した。
打線は2回、7番・小郷が今季1号3ランを右翼席へ運び先制。その後も一死一、三塁の好機を作り、2番・小深田のセーフティスクイズで4点目を加えた。2点差に迫られた3回は、6番・鈴木大が2号2ランを右翼席へ運び再び4点差。前日に1号2ランを放った鈴木大は、この日も5打数3安打2打点の活躍で2試合連続マルチ安打を記録した。
リリーフ陣は7回に3番手の西口が2点を失ったが、なおも一死一、二塁のピンチで登板したドラフト4位の伊藤茉が見事な火消し。2点リードの8回は5番手の宮森がゼロを刻んだ。2点リードの9回を託された守護神・松井裕は一死から安打を許すも、続く5番・マキノンは三ゴロ。併殺完成で試合終了かと思われたが、三塁・村林の送球を受けた二塁・小深田が捕球ミス。一転オールセーフで一死一、三塁のピンチとなった。
松井裕は続く呉念庭の打席で暴投を犯し1点差。なおも一死二塁で呉念庭は空振り三振に仕留めたが、二死二塁で代打・栗山に同点となる中前適時打を許し、この時点で荘司のプロ初勝利の権利は消滅した。
それでも延長10回、8番・西川が右中間突破の適時二塁打を放ち再び1点リード。その裏は7番手の酒居が2年ぶりのセーブで締め、松井裕に今季初白星が記された。