【オリックス】山本由伸2勝目も「もうちょっといい投球ができると思う」全開へ前向き

スポーツ報知

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2023.4.30(日) 06:00

ヒーローインタビューで笑顔をみせる山本由伸(カメラ・義村 治子)

◆パ・リーグ オリックス3―2ロッテ(29日・京セラドーム大阪)

 試行錯誤し、決壊は防いだ。山本由伸投手(24)がエースとして、最低限の仕事を果たした。6回を4安打1失点で2勝目。「何とか粘れたのでよかった。もうちょっと、いい投球ができると思います」。チームの連敗を2で止め、3位へ再浮上させた。

 22日の西武戦は自己ワーストとなる11安打を浴び、8回途中3失点で2敗目を喫した。同じ京セラDで中6日での登板。初回、先頭への四球から井上に先制二塁打を食らった。「めちゃくちゃ感覚が悪いわけではなかった」と、さらに1死二塁では安田、角中を退け、2回は中村奨、茶谷を連続空振り三振。パターンとして多くはないスライダーで奪った。

 3回2死一、二塁では、2シーズンぶりの暴投。一、三塁とピンチを広げたが、安田を154キロで空振り三振に仕留めた。結果的に一度も連打を許すことはなく、98球でリリーフ陣へバトンを渡した。

 現状に満足しないゆえの壁でもあった。今季、左足をすり足気味に踏み出すフォームを取り入れた。WBC日本代表として参加した2月の宮崎合宿。向上心の塊はシュートに関心を持ち、投球割合を増やした。助言をくれた1人が、侍の投手コーチを務めていたロッテ・吉井監督。四球にはなったが、3回には井上の内角へ2球投げ、敵将にも進化の一端を見せた。

 18勝5敗で終えた21年は6月以降に14勝無敗。昨年も10勝2敗と状態を上げ、15勝5敗で2年連続の沢村賞に輝いた。「徐々に精度は上がっていく」とうなずいた大黒柱について、中嶋監督も「修正しながらいろんなことをやっている。出来上がるのに今、ちょっと時間がかかっている感じ」と、どっしりと構えた。今季4試合すべてで6回を自責3以下に抑えるクオリティー・スタートを記録し、防御率も1・78。全開が待ち遠しい。(長田 亨)

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