楽天・松井裕樹投手が２７日、海外ＦＡ権の資格取得条件を満たした。１３年ドラフト１位で入団。５日の西武戦では通算２００セーブを達成するなど、第一線でチームを引っ張ってきた。

　この日のソフトバンク戦（ペイペイＤ）を前に取材に対応した左腕は「高校の時から『社会に必要とされる人になれ』と常に言われてきて、ＦＡ権はそういう（チームから必要とされてきた）権利だと思うんですけど、野球選手としてっていうのもそうですし、裏方さんだったり、球団スタッフから『またこれからも一緒にやりたい』と思ってもらえるような選手であり、人間でいられたらなと思います」と話した。

　日本球界屈指のクローザーは既に米大リーグの複数球団がリストアップ。まずは目の前のシーズンに集中することが大前提だが、シーズン後に権利を行使するとなれば、日米複数球団による争奪戦に発展する可能性が高い。どんな決断を下すか注目が集まる。

　◆松井裕樹（まつい・ゆうき）１９９５年１０月３０日、横浜市生まれ。２７歳。桐光学園では２０１２年夏の甲子園に出場。１回戦・今治西（愛媛）戦では大会新となる２２奪三振を記録するなど８強入りに貢献。１３年ドラフト１位で楽天入り。２年目から抑えに転向。１７４センチ、７４キロ。左投左打。家族は妻で女優の石橋杏奈との間に１男１女。今季推定年俸２億５０００万円。

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