【ソフトバンク】和田毅、球団の連敗5で止め5555勝導いた 5回2/3無四球2失点で2勝

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2023.4.27(木) 04:55

ヒーローインタビューを終え、ファンの声援に応える和田毅(カメラ・渡辺 了文)

◆パ・リーグ ソフトバンク4―2楽天(26日・ペイペイドーム)

 ソフトバンク・和田毅投手(42)が「5回の壁」をぶち破った。伊藤裕、山崎をチェンジアップでともに左飛に打ち取ると、炭谷にはスライダーで遊ゴロ斬り。「長く投げれば投げるほど、チームにとってプラスになる」。先発陣が5試合連続で5回持たずに降板していた中、チーム最年長が負の連鎖を断ち切った。

 無四死球で5回2/3を3安打2失点にまとめて今季2勝目。自身が持つ球団最年長勝利を42歳2か月に更新した。140キロ台中盤の直球を武器に抜群のテンポで4回1死まで完全投球。島内、浅村に連弾を許した後も動じず、チームの連敗を5で止め、本拠地ペイペイDでは球団初の開幕6連勝に導いた。藤本監督も「最高の投球」と最敬礼した。

 自主トレをともにする早大の後輩・早川との2度目の投げ合い。事前連絡は「意識し過ぎてもお互い気持ち悪い。男と男で(笑い)」と控えたが、「情けない姿は見せられない」と、先輩の威厳を保った。昨年6月19日のマッチアップに続いて、白星を収めた。

 プロ21年目のシーズンに備え、初めて食物アレルギーの検査を受けた。「年齢的には衰えていく。自分の体を知りたい、それが一番の目的」。自身の体に合う食材を確認し、少しでも改善できることを探す。「投球イニングを伸ばせたらって」。この飽くなき探究心が第一線を走り続ける秘けつだ。

 これで、球団通算5555勝(4939敗399分け)。ぞろ目になったことを伝え聞いた和田は「おめでとうございます」と、ほほ笑んだ。そのうち、152勝を積み上げるレジェンドは、まだまだ勝利をはじめとする球団の最年長記録を更新していく。(小松 真也)

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