5回100球超でも光った“テンポの意識” ロッテを首位浮上へ導いた種市の粘投
ベースボールキング
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2023.4.24(月) 07:09
楽天戦に先発したロッテ・種市=ZOZOマリン (C)Kyodo News
◆ 解説陣称える「テンポだけは良くしようと…」ロッテは23日、本拠地でのソフトバンク戦に6-2で勝利し同一カード3連勝。開幕カードで3タテを食らった借りを返し、単独首位に浮上した。
先発マウンドに上がったのは、試合前時点で1勝2敗、防御率1.84と安定した投球を続けている種市篤暉。制球に苦しみ毎回走者を背負う展開になってしまったが、持ち前の大きく落ちるフォークを武器に要所を三振で凌ぎ、5回103球、4安打無失点、7三振3四球の粘投で今季2勝目を挙げた。
種市の投球について、23日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した五十嵐亮太氏は「球数を使いながらも抑えている中で、テンポだけは良くしようと心がけていて、自分のペースを掴む、という気持ちが伝わってきましたね」と評価。
ボールの質に関しては「特に真っすぐもそうですけど、フォークが本当に良かったですね。これをしっかりを低めに投げられたからこそ、という所はあったと思います」と、“フォークの制球”が勝利を手繰り寄せたと振り返った。
また、齊藤明雄氏も「5回で103球と球数は多いんだけど、ゼロで抑えられたことがピッチャーにとって一番大きいんじゃないかと思う」と奮闘した種市を労い、続けて「先ほど五十嵐さんも言われたようにテンポが物凄く良いのかなと思いますね」と“投球テンポ”を重ねて評価した。
これで防御率は「1.37」に良化。23日終了時点での奪三振率13.73は、チームメイトの佐々木朗希を抑え、パ・リーグ1位と圧巻の数字だ。トミー・ジョン手術からの完全復活、そして優勝へ向けチームを引っ張る種市の投球から今後も目が離せない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』