【オリックス】山下舜平大が圧巻の2勝目 投げる度に届くダルビッシュからのメッセージが原動力
スポーツ報知
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2023.4.24(月) 05:10
オリックス・山下舜平大投手(20)が本拠地・京セラDで初勝利を挙げ、今季2勝目をつかんだ。中11日となった3度目の先発は、自己最長の7回で3安打無失点。開幕・西武戦(ベルーナD)の5回から13回1/3連続無失点で、初めて100球(102球)もクリアした。チームは2カード連続で勝ち越し。今季最多タイの貯金3に戻し、西武と同率2位に浮上した。
山下がはにかんだ。「試合より、めちゃくちゃ緊張しました。最高でした」。2勝目を挙げ、初体験だった京セラDのお立ち台。横に並んだ大リーグ通算107本塁打のゴンザレスに「間違いなくメジャーで通用するものを持っている」と持ち上げられ「(通用すると)言わざるを得なかったと思います」と照れた。
プロ初勝利をマークした11日の楽天戦(楽天モバイル)から中11日。1軍デビューだった開幕戦と同じ西武を相手に快投した。初回2死、外崎への3球目に自己最速タイの158キロ。続くフォークで二ゴロに仕留めた。2回2死一、三塁では柘植を右飛。4回1死一、二塁でも踏ん張った。
本拠地初登板先発で勝利。自己最長の7回、100球超えも初めてクリアした。キャンプで野茂英雄氏にも教わったフォークは4球。平均153・5キロの直球とカーブのほぼ2球種だけで、連打すら食らわなかった。「走者が出てからが本当の勝負」と得点圏での被打率「0割」を継続。開幕で唯一の適時打(1死一塁から二塁打)を許した栗山への3打席連続四球は「逃げているみたいな、自分の弱さが出た」と反省したが、開幕戦の5回から13回1/3を連続無失点に抑えている。
高卒3年目右腕は1軍に同行しながら、中10日をベースに登板を続けている。当初、慣れなかった遠征の必須アイテムは、質の高い睡眠を維持するためのマイ枕。今はスペアを買う時間がなく、遠征ごとに寮の部屋から“引っ越し”させている。
4カード連続で負け越しがなく、貯金は今季最多タイの3。同率2位に浮上させたエース候補への期待や要望を問われた中嶋監督は「んなこと言ったらノーヒットノーラン、パーフェクトになる」と冗談を交え、順調な成長ぶりを喜んだ。
規定投球回には満たないが、防御率0・52も驚異的だ。同様の登板ペースなら、次回は5月4日のソフトバンク戦(ペイペイD)。地元・福岡へのがい旋となる。あこがれのダルビッシュ(パドレス)とは3月のWBC強化試合で初対面。シーズンに入ってからも「ナイスピッチ!」と投げる度にくれるメッセージが、何よりの励みだ。これだけ圧倒しても、未完。とにかく恐ろしい。(長田 亨)
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