捕手として成長を見せるロッテ・佐藤都志也 マスクを被った時のチーム防御率「1.44」
ベースボールキング
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2023.4.22(土) 08:05
ロッテの佐藤都志也(撮影=岩下雄太)
○ ロッテ 3 - 2 ソフトバンク ●<4回戦・ZOZOマリン>
ロッテ・佐藤都志也は、打っては2点適時三塁打、守っては先発・佐々木朗希を7回無失点に抑えるリードで勝利の立役者となった。
0−0の2回二死一、三塁の第1打席は遊飛に倒れたが、続く0−0の4回二死一、二塁の第2打席は先発・武田翔太が投じた1ストライクからの2球目のストレートを左中間に弾き返す、先制の2点適時三塁打を放った。守ってもペルドモ、益田直也は失点したが、先発・佐々木を好リードし、チームを3−2で勝利に導いた。
◆ リリーフ陣と好相性
「たまたまです」。
こう本人は謙遜するが、佐藤がマスクを被った時のチーム防御率は1.44。先発マスクを被った4月4日の日本ハム戦で4失点、16日のオリックス戦とソフトバンク戦で2失点を喫しただけで、先発マスクを被った時のチーム成績も4勝1敗だ。
「3年やってきて、自分の中で感じたこと見て学ぶことが多々ある。それを僕の中で打者の傾向を見ながら、“ああしていきましょう”、“こうしていきましょう”という会話がどんどん増えているんじゃないかなと思います」と、経験を積んだことで、投手と会話する内容のレベルも上がった。
昨年10月に小島和哉を取材したときには、「“小島さんこれちょっと入れていきましょうよ”とか、(佐藤)都志也からも意見をいってもらいましたし、僕からもこういうのを試してみようよというのができました」と話しており、投手陣と密にコミュニケーションが取れていることがわかる。
特にリリーフ投手との相性が良く、佐藤がマスクを被った時のチーム救援防御率は「0.83」。ペルドモと益田が失点するまで、今季は佐藤がマスクを被った時、リリーフ陣は19回1/3・自責点0だった。中でも、リリーフ陣をリードするときには、ストレート中心の力勝負が多い印象だ。
そのことについて佐藤は「まっすぐあっての変化球だと思うので、変化球で入ってもそれがボールになってしまったら、真っ直ぐの比率がストレートが欲しい時に上がってしまう。色々考えるので、なるべく良い球でファウルを取れる方がいいかなと思っています」と教えてくれた。
捕手として着実に成長した姿を見せる佐藤。「去年、出させてもらって1試合まるまる被ることが多かったですし、そういうのはいいアドバンテージになっていると思います」。21日のソフトバンク戦のように1試合守って、チームを勝利に導くという試合が増えてきた。
「それが一番キャッチャーとして嬉しいというか、最後までマスクを被らせてもらうということは頭で出る以上は、個人的に目指している。勝てるキャッチャーになりたいと思っているので、そこを常に意識しています」。田村龍弘、江村直也ら一軍捕手陣とレベルの高い競争をしていき、1つでも多くチームに勝利をもたらす存在になる。
取材・文=岩下雄太