◆パ・リーグ　楽天３―０ソフトバンク（１４日・楽天モバイルパーク）

　楽天はソフトバンク相手に先発の田中将大が好投。９８球を投げ、５回７安打無失点で今季2勝目を挙げた。

　金曜日の悪夢を、楽天・田中将が粘りの投球で断ち切った。５回まで７安打を浴びながら要所を締め、無失点で今季２勝目。昨年５月１３日の西武戦（ベルーナＤ）から続いていたチームの金曜日連敗を１９で止めた。

　毎回走者、しかも４回以外はすべて得点圏に背負うピンチの連続。ひとつ間違えば、あっという間に金曜日の“闇”にのみ込まれそうな展開を、熟練の技と気迫で切り抜けた。「自分がマウンドにいる間は、絶対に点を与えないつもりだった」と田中将。金曜日の連敗は昨年の話。それよりも、自身の前回登板（６日・西武戦）から始まったチームの５連敗を止めたかった。さらに、昨年は０勝２敗、防御率９・００と打ち込まれたソフトバンクとの初対決で「今年は違う」と思わせる必要もあった。

　ラストの５回は１死一、三塁から「全て出し切る気持ち」で栗原、牧原大を連続三振。ベテランの気迫を受け継いだリリーフ陣も、最後まで決定打を許さず完封リレーを完成させた。

　決勝３ランで援護してくれた若き女房役・安田とのお立ち台。「金曜日に勝つのは１年ぶりらしいけど、今年はたくさん勝てるようにやっていきたい」と、“悪夢”から“歓喜”の週末に変えることを宣言した。（星野　和明）

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