【オリックス】山本由伸、6回1失点も今季1敗 佐々木朗希に「今回は負けましたけど、また対戦あれば楽しみ」

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2023.4.15(土) 05:55

4回2死一、三塁、茶谷健太(左)に先制の左前適時打を打たれた山本由伸(カメラ・今西 淳)

◆パ・リーグ ロッテ2―0オリックス(14日・ZOZOマリン)

 山本は潔く現実を受け止めた。「今回は負けましたけど、すごく締まった試合でした。また対戦できる時があれば、すごく楽しみだなと思います」。佐々木朗と緊張感あふれる投手戦を展開し、6回1失点で今季初黒星。昨年7月23日から続く自身の連勝が7で止まっても、すがすがしい表情で帰りのバスへ向かった。

 5回までパーフェクトだった怪物右腕に対し、粘りの投球を見せた。初回2死二塁、2回無死二塁のピンチをしのぐと、次第にペースアップし、3回は3者連続三振を奪った。だが、4回2死一、三塁から茶谷にカーブを合わせられ、三塁・宗のグラブをかすめる不運な適時打で先制点を与えた。「とにかく先制を許したのが、試合の流れとしてもよくなかった」と反省した。

 今季初登板だった4月6日のソフトバンク戦(京セラD)は6回を無失点、85球で交代。中嶋監督は長いシーズンを見据え、この日も101球で2番手・山崎颯とスイッチした。昨年はロッテに6試合で5勝負けなし、20年6月28日から6戦無敗の5連勝だったZOZOでも4年ぶりの黒星。好相性にふさわしい力投ではあったが、結果として白星だけがつかめなかった。

 中嶋監督は「不運なヒットもありましたし、これも野球ですし。しょうがない」と受け止めた。チームの連勝もストップし、勝率5割に逆戻りした。特有の風など敵地の条件を問われても「それは全く。特に問題なかったです」と言い訳せず、自戒した絶対的エース。日本中の野球ファンが注目した「侍対決」もまた、さらなる進化の一歩となる。(長田 亨)

 ◆ロッテ佐々木朗とオリックス山本のWBC 村上(ヤクルト)の逆転サヨナラ二塁打で勝利した準決勝・メキシコ戦(21日・米マイアミ)で佐々木朗、山本がリレー。3回まで2安打に抑えた佐々木朗は4回2死、先制3ランを打たれてこの回で降板。2番手・山本は5~7回の3イニングを無安打。吉田正の同点3ランが出た直後の8回に2失点して途中降板した。1次ラウンド(東京D)では、佐々木朗がチェコ戦(同11日)で3回2/3を1失点(自責点0)、山本がオーストラリア戦(同12日)で4回無失点で、ともに勝利投手。

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