◆パ・リーグ　楽天３―０ソフトバンク（１３日・楽天モバイルパーク）

　楽天は安田悠馬捕手（２３）が１４日のソフトバンク戦（楽天モバイル）で決勝の今季１号３ランを放ち、連敗を５で止めた。

　大歓声に包まれた安田の打球が仙台の夜空に映えた。「狙っていました」。両軍無得点の２回１死一、二塁の好機で和田の初球の直球を完璧に捉えた。お立ち台で「最高でーす」というほどの手応えだった。昨年３月２９日のオリックス戦（京セラＤ）以来となるプロ２本目のアーチに先発の田中将も目を丸くして喜んだ。

　オフは神戸市内のゴールドジムに週４～６日の頻度で通い肉体を鍛え上げた。「人からは『痩せた』と言われました」。無駄な脂肪をそぎ落とし、体脂肪率は１０％前半に絞った。合同自主トレを共にしたソフトバンク・柳田からはバットの出し方を教わり「バットが内から出ているし、このまま経験積めば打てるようになる」と自信を植え付けてもらった。

　チームは２２年の５月１３日の西武戦（ベルーナＤ）から金曜日の連敗を１９で止め、“負の連鎖”を打ち破ったヒーローは「勝ちが欲しかったので、一番は勝ててよかった」。満面の笑みで引き揚げた。（長井　毅）

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