【オリックス】山本由伸、ロッテ・佐々木朗希と14日初対決「とにかく絶対に勝つ」…担当記者が見た

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2023.4.14(金) 05:00

ZOZOマリンで先発予定の山本由伸(カメラ・石田 順平)

 “最強右腕対決”がついに実現する。3月のWBCでも侍ジャパンの世界一に貢献したオリックス・山本由伸投手(24)とロッテ・佐々木朗希投手(21)が14日にZOZOで初めて、直接対決する。昨季2年連続“パ10冠”をマークした由伸と、最年少で完全試合を達成した朗希の、日本最高レベルの投げ合い。その行方をオリックス担当の長田亨記者が「占う」―。

 山本は素直に佐々木朗の能力を認めた。「ストレートもフォークもすごいと思う。投げ合えるのはすごくうれしいです」。WBC前から親交がある怪物右腕との初対戦が決まると「連絡は少しだけしましたが、内容は秘密です」。そう言って笑い、すぐにスイッチを切り替えた。

 「とにかく絶対に勝つ、と強い気持ちを持って、試合に集中して投げたいです」

 日本中の野球ファンが注目する投げ合いだが、山本が大崩れする姿は想像できない。大事な試合でも気負って乱れることはない。印象的なのは、昨年9月17日のソフトバンク戦(京セラD)。3ゲーム差で、カード負け越しならV逸が決まりそうだった3連戦の初戦で、鮮やかな4安打完封。逆転優勝の流れをつくった。「いつも通り、一人一人としっかり対戦していきたい」と話した山本。その「いつも通り」を実践できるのが、絶対的エースのすごさだ。

 昨年はロッテに6戦5勝で防御率1・53、ZOZOマリンでも20年6月28日から6戦無敗の5連勝中と、抜群の相性も誇る。

 今季初登板で勝利した6日のソフトバンク戦は6回無失点で85球で交代。今回も球数は100~110球が目安となりそうで、心配なのは、ロッテの待球策や粘りで球数が増えたケースだけだろう。(オリックス担当・長田 亨)

 ◆オリックス・山本の侍同僚との対戦 山本は日本代表の主要大会では、今年のWBCのほか、19年プレミア12、21年東京五輪に出場。そこでチームメートとなった投手との先発での投げ合いは過去8度で6勝2敗の好成績。初対戦では5戦全勝で、中日・大野雄、楽天・岸、田中将、日本ハム・伊藤、広島・森下に投げ勝ってきた。

 ◆M佐々木朗とB山本のWBC 村上(ヤクルト)の逆転サヨナラ二塁打で勝利した準決勝・メキシコ戦(3月21日・米マイアミ)で佐々木朗、山本がリレー。3回まで2安打に抑えた佐々木朗は4回2死、先制3ランを打たれてこの回で降板。2番手・山本は5~7回の3イニングを無安打。吉田正の同点3ランが出た直後の8回に2失点して途中降板した。1次ラウンド(東京D)では、佐々木朗がチェコ戦(同11日)で3回2/3を1失点(自責点0)、山本がオーストラリア戦(同12日)で4回無失点で、ともに勝利投手。

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