【日本ハム】清宮弾、野村弾、万波弾…新庄監督が命名「KJM弾」初のクリーンアップそろい踏み

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2023.4.10(月) 03:00

1回無死一、三塁、清宮幸太郎が右翼へ先制の3ラン本塁打を放つ

◆パ・リーグ 日本ハム7―2オリックス(9日・京セラドーム大阪)

 日本ハムは9日、若き大砲トリオの一発攻勢で今季初の連勝を飾った。3番・清宮幸太郎(23)、4番・野村佑希(22)、5番・万波中正(23)のクリーンアップが、初の本塁打そろい踏み。新庄剛志監督(51)は「KJM弾」と命名した。

 ロマン砲が爆発した。初回無死一、二塁。清宮はオリックスの新外国人・ニックスの内角チェンジアップを右翼席に運んだ。開幕から34打席目で生まれた先制の1号3ラン。「僕が打ったら皆も打つ」と初対決の助っ人をいきなり攻略して口火を切った。続く野村は「清さんが走者を返してくれて楽に入れた」と高め156キロを豪快にバックスクリーンへ。4日・ロッテ戦(ZOZO)以来の2号ソロで一挙4点を奪った。

 清宮・野村のアベック弾に燃えたのが万波だ。4―1の3回先頭。「2人とクリーンアップを打てるのはすごくうれしい。めちゃくちゃ刺激されてました」と2番手・山岡から左翼5階席へ特大の1号ソロ。前日猛打賞の勢いそのままに、1学年上の清宮、高卒同期の野村に負けじとアーチを架けた。

 昨季も一時は3人で中軸を担った。だが定着はできず「『3、4、5で勝とう』とずっと言ってきた。またチャンスが来たら『つかみ取ろう』と話していた」と野村。打線改造で連敗を止めた前日から同じ並びで快勝し、清宮も「最高。こういう試合をいっぱい増やしたい」。指揮官は「乗っていったらおもしろい」と期待を込める。最下位からの逆襲には、若き和製トリオの爆発が欠かせない。

(堀内 啓太)

 【矢沢プロ初適時打】ドラフト1位・矢沢宏太投手(22)=日体大=が、初打点をマークした。4点リードの3回2死二、三塁。「先発が金村なので絶対点を取ってやる」と山岡の外角147キロ直球を鮮やかに中前へ。出場5戦目での初適時打に強く左拳を握った

 同期を援護した。ドラ2・金村(富士大)が初登板した2日・楽天戦は3打数無安打と貢献できず「今日は楽にしてあげたかった」。同じ投手として試合中はあえて声をかけないよう気を配り「普段はマイペースで遅いけど試合はテンポいい」という沖縄出身の右腕をバックアップした。

 点差が開いた8回には投手デビューの可能性が急浮上したが、持ち越し。初の中堅守備も無失策で終え、2戦連続安打を含む1安打2打点1盗塁と野手でアピールした。二刀流は「出されたところで頑張ります」と更なる活躍を誓った。

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