ロッテ・平沢大河 (C) Kyodo News

◆ 「手先でこねてしまうきらいがあったが…」

　ロッテは8日、ZOZOマリンスタジアムで行われた楽天戦に5－4で勝利。連勝を「4」に伸ばした。

　終盤に一時逆転となる本塁打を浴びたが、その裏の攻撃でプロ8年目・平沢大河が自身4年ぶりとなる本塁打を放ち、これが逆転の2ランに。遅れてきた天才の活躍によって勝利を再度手繰り寄せた。


　3－4と試合をひっくり返された直後の8回裏。先頭の岡大海がヒットで出塁するも、後続の打者が二人続けて簡単に倒れ、二死一塁で平沢に打順が回ってくる。

　3ボール・1ストライクから5球目の149キロを迷いなく振り抜くと、打球は高々と舞い上がってファンの待つライトスタンドへ。自身4年ぶりとなる一軍での本塁打は、チームを逆転勝利に導く価値ある一発となった。


　8日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の谷沢健一氏は、平沢の打撃について「手先でこねてしまうきらいがあった」とこれまでの印象を振り返りながら、「この本塁打を見ると、ファームで前に伸びていくようなスイングが培われてきているのかなと」とし、努力の跡が垣間見える一打だったと解説した。

　今季も開幕一軍入りは逃したものの、荻野貴司の故障離脱によってこの日に一軍昇格。巡ってきたチャンスに、まさに“一発回答”してみせた。

　これでチームも4連勝。勢いに乗り始めた吉井ロッテとともに、平沢の快進撃にも期待が膨らむ一日となった。


☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』

【動画】「大河コール」に応えた！ロッテ・平沢の劇的なひと振り